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初心者向けソーシャルメディアマーケティング入門

初心者Webマーケター向けソーシャルメディアマーケティング実践編[4] 先進企業事例に見る、ユーザーの声の集め方・活かし方


アクティブサポート、Q&A、商品開発にもソーシャルメディアは使える!

 企業側がユーザーのクレームを真摯にとらえ、誠実に対応することで、ユーザーは納得し、不満が解消されるようになります。

ソフトバンク:Twitterを活用したアクティブサポートのお手本

 たとえばソフトバンクの公式カスタマーセンターのTwitterアカウントでは、自社サービスに対する顧客の不満ツイートを積極的に拾い、メッセージを送ってサポートしています。受け身ではなく積極的に対処するこのようなやり方を「アクティブサポート」と言います。

 アクティブサポートは、炎上につながるようなユーザーの不満の種を早期に摘み取ることができるだけでなく、商品・サービスの問題点に早期に気付いて改善することができます。さらに、ソーシャルメディア上で行うことで該当ユーザー以外にも広く見られるため、周囲にもそのような姿勢を示すことができてお勧めです。

ソフトバンクの公式カスタマーセンターのTwitterアカウント

コナミ:Q&Aをソーシャルメディア上で公開し、他のユーザーにも見てもらう

 なお、企業側にとって、同じ質問に個別に何度も回答するのは、人件費がかかってしまいます。そこで、Q&Aをソーシャルメディア上で公開するコナミのような例も出てきています。回答を公開することで、他のユーザーにも見てもらえて効率が良いというわけです。

コナミはFacebookページ上にQ&Aを集めている

ファミリーマート:ソーシャルメディアでアイディア募集、商品開発に活かす

 意見を集めて商品開発に活かす例も多数あります。たとえばファミリーマートでは、これまでに、Facebook、Twitter、mixi、GREE、楽天レシピ、食べログ等を活用してアイデアを募集。人気上位のレシピを商品化、販売しています。

 最新の例では、Twitter・Facebookでおむすびのアイデアを募集しています。この時、アイデアに応募したユーザーには、もれなくおむすびの50円引きクーポンがプレゼントされました。

 製品ができるまでに関わることで、ユーザーのエンゲージメントは高まります。食べてみたい、購入したい気持ちも生まれるでしょう。その上、割引クーポンをもらうことで、販売促進にもつなげられるというわけです。

ファミリーマートではTwitter・Facebookでおむすびのアイデア募集を行った

ソーシャルメディアを活用してユーザーに近づこう

 通常、企業はなかなかユーザーの生の声を聞く機会はありません。しかし、ソーシャルメディアはユーザーとコミュニケーションできる貴重な場です。ユーザーの声を聞くことで、アクティブサポート、商品開発、販売促進、製品・サービス改善など、さまざまな場面に活かすことができます。ソーシャルメディアを活用して、ユーザーに近づき、ユーザーの満足度を高めていきましょう。

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この記事の著者

高橋 暁子(タカハシ アキコ)

ITジャーナリスト、情報リテラシーアドバイザー。
SNSなどのウェブサービス、子どもの携帯電話利用をはじめとした情報モラル教育、ネット規制、電子書籍などに詳しい。インタビューや取材も得意としている。元小学校教員であり、昨今の教育問題にも詳しい。
本や記事の執筆の他、携帯電話やSNSなどをテーマに講演、セミナー、監修、アドバイザーなども手がける。
著作に「Facebook+Twitter 販促の教科書 」「Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本」「Facebookで就活に成功する本」「仕事を成功に導くFacebook活用術」などのFacebook・Twitter関連本、「電子書籍リーダーをビジネスで使う本」「電子書籍の可能性と課題がよーくわかる本」などの電子書籍関連本、「子どもにケータイもたせていいですか?」などの情報リテラシー本、「仕事ができる・広がる! はじめてのLinkedIn」などのLinkedIn本、「ミクシィをやめる前に読む本」などがある。

・連絡先:aki-akatsuki@nifty.com
・公式サイト:http://akiakatsuki.com/

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/11/01 11:03 https://markezine.jp/article/detail/16586

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