「逆引き」を防ぐ方法
さて、このFacebookのやっかいな「逆引き」だが、完全にオフにはできないものの、検索される範囲を制限することができる。メニューから「プライバシー設定」を選択し、いくつか項目があるうち「つながりの設定」にある「メールアドレスまたは電話番号であなたを検索できる人」を変更すればよい。
表示されるメニューから「プライバシー設定」を選択


【参考URL】
Facebookにはこういった細かいプライバシー設定が数多くあり、どのプライバシー情報をどのくらいオープンにするか、あるいはどの程度のクローズさを保つかをかなりコントロールできる。プライバシーに対する配慮が足らないと批判されることも多いが、実際に用意されているプライバシー関連の設定項目は、他のソーシャル系サービスと比べてもかなり多彩だ。
例えば、この「つながりの設定」には、「あなたに友達リクエストを送信できる人」という項目がある。これを「友達の友達」に設定すると、共通の友達がいない丸っきりの赤の他人から、友達リクエストが届くことはなくなる。
そう聞くと、設定したほうが守られていて安心そうに思えるが、その代わり友達が少ない段階では、ほとんど誰からもリクエストが送られない状態になる。
すごく親しい友達同士が、2人ともFacebookを始めたばかりで共通の友達がおらず、そして2人ともこの設定を入れていたために、お互い相手のことは見つけているにも関わらず、どちらからも友達リクエストが送れなくて困った、という事例を聞いたことがある。
ある設定項目をひとつ安全側に倒せば、気持ちとしては安心できるかもしれない。しかし、その分だけ不便になっている。そのリスクを安心とのハカリに掛けて、自分にとって適切なプライバシーのオープンさを判断し、自分の責任で設定する。これがFacebookユーザーには求められている。ヒトコトで言うなら、たいへん面倒臭い。
言うならば、Facebookのプライバシー設定はマニュアル車みたいなものだ。あるいは飛行機のコックピット写真を見たときにスイッチの多さに圧倒されるような、超マニュアル感がある(実際にはほとんどデフォルト設定のままで自動操縦して、要所要所だけ手動で変更すれば十分という人が多いと思うけれど)。