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資産を活かしゼロから立ち上げ!ECスタートアップ実践講座

購買タイプ×商品タイプのマッピングで、自社ECの特徴を知る ─ ECスタートアップ実践講座

仕入れ商品か?自社商品か?商品タイプで分ける

 前項で紹介したマッピングの横の軸である「取り扱い商品タイプ」は、以下の2つの種類に区分することができます。

商品タイプは、仕入れか?自社モノか?で分類

取り扱い商品タイプ
  • 仕入れ商品がメイン。競合性が高い
  • 利益率が低い
  • 競合との戦いに晒される
  • 価格・サービス競争が激化
独自商品がメイン。競合性が低い
  • 利益率が高い
  • 競合との戦いに晒されにくい
  • 商品認知を拡める必要あり
取扱い商品タイプでの整理区分
取扱い商品タイプでの整理区分

 このように、取り扱い商品タイプの違いは、独自商品がメインか、仕入れ商品がメインかで大きく特徴がわかれます。商品タイプの違いが生む仕入・原価率の差が、ECショップの収益・利益性を左右する根っこの部分となっていることは、すぐにおわかりいただけるでしょう。

仕入れ商品と自社商品の違いがもたらすもの

 仕入れ商品がメインのECショップの場合、次のような状況に追い込まれることが日常となっているのではないでしょうか。

例)仕入れ商品をメインにモール出店している場合

 同一商品を扱う他の店舗がモール内に複数社存在。常に価格比較・サービス比較をされ、競合とのお客の取り合いになっている。場合によっては、他社が利益度外視のキャンペーンを行ない、モール内の集客が激減してしまう。

例)仕入れ商品を自店舗運営をしている場合

 同一商品を扱う他の店舗が複数社存在。他店が検索エンジンやリスティングの対策をしっかりとやっているため、該当商品の自店舗ページが上位表示を取ることができない。結果、集客コストがかさんでしまう。

 一方、独自商品の場合は、その商品について認知がされている状態であれば、他店との競争には巻き込まれず、自店舗のペースで集客や販売を行うことができます。ただし、独自商品の世の中での認知が低い場合は、認知を拡げるためのプロモーション対策が必要です。

 続いて、購買タイプ×商品タイプという2つの軸で、EC業界を具体的にマッピングしていきましょう。

次のページ
EC業界マッピングからショップ運営のヒントを導き出す

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この記事の著者

野口 竜司(ノグチ リュウジ)

株式会社ZOZOテクノロジーズ VP of AI driven business 文系AI人材として様々なAIプロジェクトを推進。AIによるビジネス推進とAIネイティブ組織作りに力を入れている。大学在学中に京都発ITベンチャーに参画し子会社社長や取締役として、レコメンド・ビッグデータ・AI・海...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/02/15 08:00 https://markezine.jp/article/detail/16759

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