ユーザーセグメント(フィルタ)とリマーケティング戦略
ここまでは、具体的な設定方法をご説明してきました。それではここで、ユーザーセグメント(フィルタ)とそのユーザーに対する仮説、基本的なリマーケティング戦略をご紹介します。「ディメンションおよび指標フィルタ」と「シーケンスフィルタ」それぞれに、具体的な例を示しながら説明しましょう。
ディメンションおよび指標フィルタ
複数回のセッションにまたがる訪問ディメンションまたは累積的な訪問指標に基づいてユーザーをセグメント化する場合は、このフィルタを使用します。以下のような例が考えられます。
ユーザーセグメント: 過去 3 回以上サイトを訪問しているのに、まだキャンペーンページを見たことがないユーザー
仮説:サイト内のキャンペーンへの導線が弱い。
リマーケティング戦略(次のアクション):リマーケティングでキャンペーンを訴求、キャンペーンページをランディングページとして、再誘導を図る。
シーケンスフィルタ
1回のセッション中、または複数回のセッションにまたがる一連の操作に基づいてユーザーをセグメント化する場合は、このフィルタを使用します。過去7日間のセッションのステップ(順序)を指定できます。
ユーザーセグメント: キャンペーン未購入ユーザー。1回目はキャンペーンページに訪問、購入に至らず。2回目も訪問、購入に至らず。
仮説:ユーザーはキャンペーンの条件を閲覧、離脱し、競合と比較。結果、戻ってきたが、購入する決め手に欠けると感じているユーザーの可能性。
リマーケティング戦略(次のアクション):期間限定、追加購入特典、などのリマーケティングによる訴求を検討してみる。
その他にも様々なユーザーセグメントのバリエーションが考えられます。
リマーケティングのユーザーセグメントバリエーション
【ページや参照元を指定する方法】
- 特定のページを訪問した/訪問していない
- 特定の参照元から訪問した
- 特定のキーワードで訪問した
【コンバージョンを指定する方法】
- 購入完了/会員登録した
- ダウンロードリンクをクリックした
【エンゲージメントで指定する方法】
- 滞在時間が n 分を超えた
- 閲覧ページが n ページ以上
- 直帰していないユーザー
【訪問の順番を指定する方法】
- ページA を訪問した → ページ B を訪問した
- 比較サイトAから訪問 → 特集ページを見なかった
【累積のゴール達成を指定する方法】
- 過去 1 万円以上購入した
- 過去一度でも 資料請求をした
- 過去 3回以上お気に入り商品を登録 → でも買っていない
【累積のエンゲージメントで指定する方法】
- 過去何回以上サイトを訪問した
- これまで n ページ以上見た
- 過去の滞在時間が n 分以上
戦略をもとに、ユーザーセグメントを設定し、セグメント名を入力したら、次はそのセグメントに該当するユーザーに有効なCookieの期間を設定します。