矢野経済研究所の調査によると、2012年の世界のハンドセット(フィーチャーフォン+スマートフォン)出荷台数は前年比9.3%増の16億5890万台。内訳はフィーチャーフォン(従来の携帯電話)が前年比8.1%減の9億5890万台に対し、スマートフォンが前年比47.7%増の7億台と予測している。
スマートフォンは、新興国・途上国においても低価格端末を中心に需要が拡大し、2014年にはスマートフォンがフィーチャーフォンの出荷台数を逆転する見通し。
一方、2012年の世界のタブレット出荷台数は1億1180万台を予測。近年はディスプレイサイズが7インチクラスの製品を主流に展開され、2015年には2億3780万台の出荷台数が見込まれる。タブレットは低価格と小型・軽量を武器に市場を拡大させており、2015年にはタブレットがノートブックPCの出荷台数を上回るものと予測している。
【調査概要】
1.調査期間:2012年7月~10月
2.調査対象:海外携帯電話・スマートフォンメーカー、海外製造受託企業、海外PCメーカー、国内移動体通信サービス事業者、国内携帯電話メーカー、国内部品メーカー、業界団体等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリングならびに文献調査併用
【本調査におけるスマートフォン・タブレットについて】
本調査における「スマートフォン」は、1)アプリケーション開発環境がオープンプラットフォームでかつ汎用OSを搭載、2)アプリケーションをインストールして機能拡張、カスタマイズが可能、3)インターネットブラウザーを搭載、4)3G、LTEなど高速通信機能に対応、5)音声通話機能を搭載、6)6インチ未満のディスプレイを搭載したデバイスと定義する。
「タブレット」については1)から3)を備え、かつディスプレイサイズは6.0インチ以上として、モバイルデータ通信モジュール搭載/非搭載や音声通話機能は問わない端末とし、電子書籍リーダー(端末)は除外している。
【関連記事】
・タブレット利用が進む米国、ユーザーはPCより「スマホ」に近いと認識
・タブレット型端末、52%の企業が導入に積極的
・クックパッド、iPadアプリをリリース
・新しいiPadは、ディスプレイの美しさが違う
・アマゾン、画面だけでなくフォントの美しさにもこだわった「Kindle Paperwhite」発表