矢野経済研究所は「シニアのIT情報端末に関するアンケート調査」結果を発表した。
シニア層の情報端末の利用
本調査におけるシニア層のパソコンの利用率はほぼ100%。インターネットを利用する頻度(単数回答)は、「ほぼ毎日(週5日以上)」が93.9%。9割のシニア層は日常的にインターネットを利用していることが明らかに。インターネット形式の調査であることから、一般のシニアよりも日常的にパソコンを利用しているシニアであることを考慮すべきだが、シニア層のインターネット利用率は高い模様。
またインターネットの利用目的(複数回答)は、「情報収集(検索)」(92.7%)が最も高く、次いで「メール」(86.7%)、「ネットショッピング(買い物)」(77.7%)、「ネットバンキング(銀行)」(56.0%)、「価格比較サイト・評価サイト」(49.5%)と続いた。
シニア層の最新ITツールへの関心度
最新のITツールに対する関心度(単数回答)については、「とても関心がある」(7.4%)、「関心がある」(36.3%)の合計で43.7%。4割強のシニア層は最新ITツールに対して関心度合いが高い。その一方で「どちらでもない(37.6%)」も4割弱存在する。現時点においてパソコンなどの身近にある情報端末とは異なり、最新のITツールの利便性や活用方法などに対してまだ十分に認識していない可能性もあることも推察される。
今後、欲しいと思っている最新ITツール(複数回答)について、「スマートフォン」(41.0%)、「タブレット端末」(30.2%)、「スマートテレビ」(17.0%)、「電子書籍端末」(13.9%)であった。
シニア層の商品を選ぶ基準
商品を購入する際の選択基準(単数回答)については、「操作のしやすさ」(57.6%)が最も高かった。次いで「機能が豊富」(19.0%)、「デザイン」(14.7%)、「ブランド」(5.9%)であった。シニア層にとって商品を購入する際の好まれる基準については機能やデザイン、ブランドよりも、実際の使い勝手のよさを最も重視していることが明らかに。
【調査概要】
調査期間:2012年12月
調査対象:全国の60代を中心とした男女1,000名(男性500名女性500名)
調査方法:インターネット形式
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