国立大学法人東京学芸大学と電通は、子供のコミュニケーション能力向上のための教育プログラムを共同で開発し、プログラムの実施を開始したことを9月3日に発表した。
電通は、社会貢献活動の一環としてメディアリテラシー教育プログラムのための教材開発やプランの作成を昭和女子大学講師の駒谷真美氏と共に行ってきた。今回、具体的な指導方法の開発にあたって、電通から東京学芸大学に提案を行い共同プロジェクトがスタートした。
プログラムは広告コミュニケーションを学ぶビデオ映像を基本教材として、広告の制作過程を体験する授業を通じて、子供たちが自らの判断や理解にもとづく情報読解能力や情報発信能力、広義のコミュニケーション能力を身につけ、「コミュニケーション人間力」を高めることを目的としている。
プログラムは第1ユニット「商品コマーシャル編」から始まり、「紹介コマーシャル編」「公共コマーシャル編」の3ユニット、全12時間で構成される。第1回研究授業は、東京学芸大学付属世田谷小学校で、第1ユニットですでに実施済み。
東京学芸大学と電通は、9月17日に東京学芸大学付属世田谷小学校で、指導者養成のための研修と模擬授業を行う予定で、今後は、このプログラムを基礎としたメディアリテラシー教育を全国に広めていくための働きかけを、メディア・広告に関係する団体や企業に働きかけていくとしている。
プレスリリース:「東京学芸大学と電通、広告を活用したコミュニケーション能力向上のための教育プログラムを共同で開発・実施」(PDF)