RJCリサーチは、全国の20歳~69歳男女1,050名を対象に実施した「SNSに関する調査」の結果を発表した。本調査では、利用していて最もイラッとしたことがあるSNSの1位は「X(旧Twitter)」で、全体の32.6%が不快感を示した。これは2位のInstagram(13.5%)より19.1ポイント高い結果となった。
特に20~30代男女で「X」に不快感を抱く割合が高く、世代間の違いも明らかになった。また、Instagramは女性の20~40代でイラッとするとの回答が多かった。女性20~40代はライフステージの変化が大きく、「映え」文化が一部でストレス要因となっている可能性がある。

イラッとする投稿内容としては、約5割が「不確かな情報(デマやフェイクニュース、ゴシップ)の拡散」と回答した。コメントやリアクションでは、「上から目線のコメント」に対して約4割が不快感を感じている。これらの傾向は、男性20代と女性20~30代で他世代よりも強く現れている。


イラッとした際の対処法としては、「ミュート・ブロック・フォロー解除をする、とりあえずSNSから離れる」が最も多く、全体の3割がこれに該当した。特に女性20代の半数がこうした行動を取っており、若年層ほどSNSから距離を置く傾向が高い。
男女別の特徴として、女性は「好きなアカウントの投稿や動物動画を見る」「友人や家族に共有する」など他者との関わりで気持ちを切り替える傾向が強い。一方、男性は「何もしない」や「お酒を飲む・タバコを吸う」など、受け身または個人的な対処をする割合が女性より多かった。

今回の調査結果から、特に20~30代利用者がSNSで不快に感じやすいこと、企業の公式アカウントなどは受け入れられやすいコミュニケーションにも配慮する必要があることが示唆される。
調査概要
調査手法:LINEリサーチプラットフォーム利用の調査
地域:全国47都道府県
対象:20歳~69歳男女
期間:2025年1月17日~20日
有効回収数:1,050サンプル
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