ADKマーケティング・ソリューションズは、プロデュースブティック「nest」を中心に、企業向けSNS自動運用AIエージェント「SOCIAI(ソシアイ)」の提供開始を発表した。
同サービスは、SNS投稿のための情報収集やトレンド・炎上分析、テキストの自動生成、自動投稿・自動リプライ、PDCA学習を一貫して行うAIエージェントツールである。運用工数削減やターゲット別アカウントの並行運用による高速なPDCA実現などが期待でき、SNS上での企業のブランディングやIPコンテンツ運用との親和性が高い点が特徴だ。
SNS運用は企業コミュニケーションの中心となりつつある一方、担当者のリソース不足や投稿数の担保、高速なPDCAなど多くの課題が存在している。同社は部門横断型AIプロジェクト「AI CoE」にて独自のAI基盤開発と実装に取り組んできた。その一環として、gmlabsと協業し、企業のSNS運用課題解決を目指すSOCIAIを開発した。
SOCIAIではユーザーの指示や設定ルールをもとにAIが自律的に判断・行動し、目標達成のために必要なタスクを自動で実施する。従来の対話型生成AIとは異なり、情報収集からトレンド分析、投稿・リプライ、PDCAの自動運用、可視化まで包括的に担う。
X(旧Twitter)における本サービスの第一弾導入先はヤッホーブルーイング。「有頂天エイリアンズ」のXアカウント運用を2025年7月11日から行う。アカウント運営はキャラクター設定を活かし、IPの世界観をSNSユーザーとの対話に反映させている。今後、SOCIAIは他SNSプラットフォームへの展開も予定されている。

ADKグループはIPビジネス展開やファンコミュニケーションの重要性に着目し、マーケティング事業とコンテンツ事業の連携によるノウハウを蓄積している。SOCIAIを通じてIPファンとの長期的な関係構築を支援し、AIの精度向上と企業成長を後押しする方針だ。今後もAI技術を活用したマーケティングソリューション開発を推進していく。
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