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好きなキャラクター第1位は「スヌーピー」。推しキャラにかける金額は?/ネオマーケティング調査

 ネオマーケティングは、全国の20歳以上の男女を対象に「キャラクター」をテーマにインターネットリサーチを実施した。

 はじめに、好きなキャラクターの名前を聞き、1番目に記載されたもののみを集計し、TOP10でランキング化した。

 1位は、スヌーピーに。昭和期に定着した海外キャラが令和の今も首位に立つ事実から、世代や国境を超えた「普遍性」が購買・コラボの安心材料になると読み取れる。

 上位10位の半数をドラえもん、ハローキティ、ウルトラマンといった長寿IPが占める一方、3位に食い込んだちいかわはSNS発の平成末生まれ。歴史あるIPの“情緒的資産”と、新世代IPの“拡散力”が並存する市場構造が明らかになった。

 次に、自身が回答したキャラクターについて、好きになったきっかけを聞き、上位10項目を表示した。

 「アニメ視聴」が全体の39.1%で最多となり、キャラクターに好感を抱く最初の接点は「動く・声が付く」体験が主流であることが見て取れた。

 男性は20代から60代まで50%前後と高水準で推移し、年代差はわずかに。一方、女性は20代で41.3%、30代で34.6%、60代では26.4%へと緩やかに低下し、代わって「店頭ディスプレイ・ポスター・売り場での目撃」をきっかけに挙げる比率が高まる傾向にあった。

 「SNSの投稿」がきっかけになった層は全体で6.2%にとどまるものの、男性30代が23.7%、女性20代が15.9%と突出し、若年層では“タイムライン経由の一目惚れ”が確かな入口になっていることが明らかになった。

 続いて、自身が回答したキャラクターについて、好きな理由を調査。以下は「特に何もしていない」を除く、全10項目を示した。

 全体のトップが「外見・デザインの好み(54.6%)」に。そこに「キャラクター設定のユニークさ(36.7%)」、「ストーリーでの活躍・成長(29.0%)」が続いた。

 女性は全年代で「外見・デザインの好み」が60~70%前後。30~50代では70%超と、理由が外見に集中した。

 対して男性は「セリフや言動の印象深さ」「他キャラとの関係性(友情・恋愛・因縁など)」「声・演技の魅力」など、内面的要素にも票が分散した。特に男性30代は、ほぼ全項目で他層を大幅に上回り、物語の世界へ深く没入する“濃いファン”ぶりが際立つ結果に。特に「理想像・憧れの存在」「自分との似ている点・自己投影」は他の年代の票が落ち込む中、唯一20%台を叩き出した。

 好きなキャラクターに関連して、これまでにおこなったことがあることを聞いた。以下のグラフは、「特に何もしていない」を除く上位11項目を表示している。

 全体では「グッズを買う」が43.5%でトップに。同項目において、とりわけ女性は全ての年代で男性を10ポイント以上上回り、「グッズを身に着ける」「グッズを撮影する」行動も高水準となった。

 一方男性は、前掲した設問でも明らかになった通り、30代が突出。「オリジナルグッズ・創作物を作る」「SNSで情報発信する」「コミュニティに参加する」がいずれも16.9%、「キャラクターのコスプレをする」も13.6%と他層を大きく引き離し、作品世界を自ら発信・拡張する様子がうかがえた。

 最後に、自身が回答したキャラクターに関連して、これまでに使った金額の総額(概算)を調査した。

 全体では「1,000円未満」が43.9%で最多となり、“キャラを好きな気持ちはあるが財布の紐は堅い”ライト層が市場の裾野を広げていることがわかった。

 一方、注目すべきは女性20代。ライト層(1,000円未満)比は39.7%と平均並みでありながら、「100,000円以上」が7.9%で全属性トップに。

 同じ若年でも男性20代は低額寄り(53.8%が「1,000円未満」)で、高額帯は控えめ。濃いファンはむしろ男性30代に集中しており、「20,000円~30,000円未満」が13.6%、「50,000円~100,000円未満」が8.5%で全層トップとなった。

【調査概要】
調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:全国の20歳以上の男女で、有名キャラクターが好きな人
有効回答数:1,000名
調査実施日:2025年6月4日(水)~2025年6月6日(金)

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MarkeZine(マーケジン)
2025/07/14 08:45 https://markezine.jp/article/detail/32973

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