Star Creationは6月24日、ショート動画の主要4プラットフォームの調査レポート「ショート動画白書 vol.6 - メディア全体から見る!ショート動画の強みと弱みに迫る」を公開した。本レポートは15歳から69歳の男女1,750人を対象に、TikTok、YouTube ショート、Instagramリール、LINE VOOMの各プラットフォームについてユーザー属性や利用シーン、イメージの違いなどを分析している。
調査によると、ショート動画は他のSNSと同等の利用率にまで成長していることが明らかになった。一方で、長尺動画系SNSやテレビの利用率も依然として高く、メディア利用の多様化が進んでいることがうかがえる。
特にユーザーのメディア選択には世代ごとに明確な違いが存在し、Z世代(15~28歳)とミレニアル世代(29~44歳)はショート動画・SNSの利用率が高く、X世代(45~60歳)以上ではテレビ利用が中心となる傾向が見られた。

また、ショート動画は「新しい情報が得られる」というイメージがテキスト系SNSに次いで強いことが判明した。この傾向は年齢が高くなるほど顕著となっている。
マーケティングへの示唆として、ショート動画は「認知」や「興味・関心」ファネルで効果が高いとされ、他のメディアと組み合わせて活用することで、ユーザーの購買行動全体へのアプローチが可能だと考えられる。

特筆すべき点として、テレビCM以外には比較的厳しい態度を示すX世代以上の層も、ショート動画広告については寛容である傾向が見られた。

これはショート動画広告の通常投稿に近い自然さが影響している可能性があるという。
【調査概要】
調査主体:スターミュージック・エンタテインメント
調査委託:アスマーク
調査・制作協力:The Third Strategy
調査時期:2025年3月
調査対象:スクリーニング調査:1万1,285サンプル、本調査:1,750サンプル
調査方法:以下の調査に基づき、推定作業を実施
- インターネット広告媒体社等を対象としたアンケート調査
- ヒアリング調査
- 各種データ収集・分析
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