トライバルメディアハウスは、TwitterやFacebookの公式アカウントマーケティング効果を測定するKGI(Key Goal Indicator:重要目標評価指標)調査サービスの提供を開始した。
本サービスでは、エンゲージメント履歴を取得し、アンケートによる調査結果と統合することで、公式アカウントを運用することによるファン/フォロワーのブランド名の想起率や好意度、購入意向、推奨意向といった意識変容およびLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)を測定・算出する。
同社は日本航空、ローソンのFacebookページにおいて先行調査を実施した。
両社のFacebookページにおけるファンと非ファンを比較し、KGI分析を行ったところ、ブランド名の想起率、好意度、利用(購入)意向において、ファンの方が非ファンよりも高い傾向を示した。ファンには優良顧客が多く含有されていることがわかった。
エンゲージメントの観点からKGI分析を行ったところ、エンゲージメントが高いファンのほうが全てのKGIが高くなる傾向が見られた。つまり、エンゲージメントの向上がKGIの向上につながると言える。なお、ファン歴が長いユーザーと短いユーザーのKGI比較では、KGIの項目や企業によって結果がわかれた。
LTV分析を行ったところ、ファンは非ファンと比較して2~3倍程度購入量が多いことが明らかに。また、ファンの中でもエンゲージメントの高いファンのほうがエンゲージメントの低いファンよりも購入量が多いことが確認された。
Facebookページのファンになってからの意識・態度変容について、もともと好意度がそれほど高くないユーザーにおいても、一定の割合で、商品・サービスに興味を持ったり、購入を検討する機会が増えていることが確認された。このことから、Facebookページは、マーケティングファネルの各階層において、一定のマーケティング効果を発揮していると言える。
【調査概要】
調査手法:インターネット調査
調査期間:2012年11月20日~12月5日
調査目的:Facebookページのマーケティング効果の把握およびKGI測定
調査対象:(1)Facebookページのファン(各社のFacebookページ内で募集)
(2)Facebookページの非ファン(インターネットリサーチ会社のアンケートモニターから抽出)
サンプル数:JAL(ファン:1,234人、非ファン:500人)、ローソン(ファン:3,223人、非ファン:500人)
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