ポイント1:プレイヤーの把握
1つ目のポイントは、プレイヤーの把握です。プレイヤーの把握には、LUMA Partners LLC.作成が作成したカオスマップという業界地図が有効です。カオスマップを見ると各領域でプレイヤーが乱立しているのが分かります。
移り変わりが激しいこの業界。私たち自身の状況においても活用するメディアパートナーの顔ぶれは大きく変わりました。半年前から継続して配信しているメディアは20~30%程度でしょうか。
配信先はアメリカですが、取引先企業は、イスラエル、スペイン、フランス、ブラジル、オーストラリアと様々です。CyberZでは、サンフランシスコに子会社を設け、マーケティング及び運用を実施しておりますが、毎日世界各国のメディアパートナーと電話やSkypeを通じてMTGを行っております。さて、アメリカマーケットへのアプローチであるのに、世界各国の企業を介するのはどういうことでしょうか? あるメディアパートナーの例を紹介します。
MobPartnerはフランスの会社で、2007年に現在の事業を本格始動し現在はゲーム顧客へフォーカスし、アメリカの売上比率もかなり大きくなっています。CEOは30台半ばと若くイケメンで非常に勢いがありました。以下は、MobPartnerのPublisher一例です。
多くのアドネットワークや直接多くのPublisherとも連携しています。この中には過去、我々が直接買い付けていたメディアも含まれています。広告形態は、Offer Wall・Push通知・ビデオ広告・インタースティシャル広告(※)など、多くの手段が準備されている点に加え、ターゲティング機能、オプティマイズ機能も充実しています。一概には言えませんが簡単に表現すると、直接買いつけるよりもメディアパートナーを通して出稿した方が効率がよいと言えます。
- Offer Wall:広告一覧画面(おすすめアプリ一覧、などの画面)
- Push通知:お知らせメールのようなインフォメーションを、ポップアップで通知する手法
- インタースティシャル広告:隙間を利用した広告。ゲーム遷移途中に全画面で広告が挿入される
Publisherは日本と同様に重複し、日々参加するアドネットワークを変えています。弊社グループ会社も日本、アメリカを含め、世界各国でメディアビジネスを展開していますが、いかに優れた配信技術を持ちオーディエンスデータを持っているのかがビジネスの勘所となっています。
メディアからPublisherまでの構図を図解すると以下のようになります。どのメディアパートナーが、どのアドネットワーク/Publisherと連携しているのかを把握する事と合わせて、どんな機能があるのかを知ることが重要と言えます。
弊社は昨年末のad:techNYへスマートフォン専門広告効果測定ツール「Force Operation X」のプロモ―ションのため出展しましたが、さまざまな国のテクノロジーに出会いセールスを受け、市場の勢いを感じることができました。