WEB上に誕生した学校の新しいカタチ「schoo」
「schoo(以下、スクー)」という、オンライン上で無料の授業が受講できるWebサービスをご存じだろうか。2011年10月にスタートしたこのサービスは、WEBに誕生した学校の新しいカタチとして、20~30代の学生や社会人を中心にじわじわとファンを増やしている。
「事業立ち上げのきっかけは、東京大学で開催されたマイケル・サンデル教授のハーバード白熱教室を観たこと。これまで自分自身が高校や大学で受けてきた一方的なインプットの授業とは異なり、先生と生徒の対話形式の双方向コミュニケーションが生まれる授業がそこでは繰り広げられていた。それをオンラインで行えば、もっと面白いことになるのでは、と思った。そこで、インターネットを使った対話性の学びを提供する、WEB上の新しい学校をつくることにした」(森氏)
オンラインのライブ授業が生みだす双方向コミュニケーション
スクーは、Facebook認証実名制のインターネット生放送を利用したオンライン学習サービスだ。現在のユーザー数はおよそ3万4,000人。ユーザーは授業の生放送にオンラインで参加することで、その授業の先生とのリアルタイムでの双方向コミュニケーションができる。
「リアルタイムだからこそ、ユーザーはどんなことが起こるのか、わくわくしながら授業に参加できる。先生に対して全国各地からリアルタイムで質問が出たり、また同時に参加しているユーザー間でコミュニケーションが生まれる。逆に先生から生徒への質問の投げかけや、ブレインストーミングもできる。そんなコミュニケーションの生まれる学びの場を、スクーでは提供している」(森氏)