こんにちは! Webアプリケーションエンジニアを肩書きとしている「ゆーすけべー」と申します。最近では、(株)オモロキという会社で「写真で一言ボケるWebサービス ボケて」(http://bokete.jp/)の裏側の開発や運用をやっています。今回は
企画するなら知っておけ!マーケター向けのWeb技術のキホン
と題し5回に分けて、なかなかマーケターや企画の方には理解されていない「かも」しれないWebの裏側の技術に関して紹介していきます。なるべく本質を伝えつつ、分かりやすい解説を目指したいと思います。
マーケターがWeb技術を知る意味
Webの技術というのは多種に渡りつつも、アップデートの頻度が高いために技術畑の人ではないと、捉えにくいかもしれません。ただ、マーケターや企画の人がWeb技術についての基本的な知識を持つことは有効だと思っています。
例えば、制作の指揮を取る時にエンジニアやクリエーターの人とコミュニケーションを取るがスムーズなったりするかもしれません。また、Web技術を知ることによって「こういうマーケティングデータも取れるんじゃないかな?」と発想が広がることも期待できます。
ただ、注意すべき点は生半可な知識、特にバズワードに踊らされて、制作に指示を出してしまうというケース。例えば、「HTML5」という言葉が気になってしまい、必要ないのに無理矢理HTML5を使うという指示が出されるようなケースが見受けられます。これは開発サイド泣かせなところがありまして(笑)、使わなくてよい技術を最適な場所以外で利用しなくてはいけないとなると、気持ちが萎えてしまうところもあります。
上記の点を留意しつつ、今回の連載ではなるべく時代に流されない基本的な技術についてを取り扱うようにします。
サーバーとクライアント Webページの裏側では何が起きている?
Web技術の基本ってことで、まずは僕たちがWebページを見る時に裏側では何が起こっているか?をすごく簡単に説明してみます。
「サーバー」という言葉はよく聞くと思います。また、皆さんは普段、Internet ExplorerやFirefox、Chromeなどのブラウザを経由してWebページを閲覧しているでしょう。こうしたブラウザは広く捉えるとサーバーに対しての「クライアント」という言葉でまとめられます。
サーバーにもいろいろな種類があるのですが、今回Webに絞って考えてみると、サーバーはWebページを「配信」し、クライアントはそれに対して「リクエスト」を行い「レスポンス」を受け取るという一連の流れで僕たちはWebページを閲覧していることになります。
リクエスト・レスポンスという言葉が出てきましたが、より砕いて説明しましょう。Webページを配信するための「Webサーバー」には、後述する「HTML」で書かれたWebページが置いてあり、大抵の場合、いつでもどこからでもアクセスされたらそれを返却する仕組みになっています。
そのWebサーバーに対して、クライアントであるブラウザはまず「Webページを見たい」というリクエストを送り、対応するWebページがあればそれをレスポンスとして返却します。HTMLを受け取ったブラウザはある法則に則ってページを表示するのです。
情報を配信するサーバーとそれを利用するクライアントというモデルは、何もWebに限ったことではなく、インターネット上でよく利用されているので「サーバー・クライアントモデル」の構造は覚えておくとよいでしょう。
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