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マーケティングの未来を探求!MZ Day 2007レポート

【MZDayレポート】RSSでSEOを向上させる7つのポイント


RSSはメールマガジンを逆にしたモデル

 続いては、メールマガジンとRSSの違いについて説明した。両者の違いを一言で語るとRSSはメールマガジンを逆にしたようなモデルだという。RSSでは発行者がリンク先を告知し、これをユーザーが自分のリーダーに登録して購読する。このためユーザーは自分の好きな時にコンテンツを取得できる。

 対してメールマガジンは、ユーザーが発行者にメールアドレスを登録や通知することが必須で、その後、発行者側のタイミングでユーザーにコンテンツが送られてくる。つまり、発行者に制御権があるのがメール、ユーザーに制御権があるのがRSSである。そのため、メールマガジンは一度、ユーザーのメールアドレスを取得してしまえば希望者以外にも送付が可能だが、RSSは購読者以外への送付は不可能なため、コンテンツに魅力的がないとすぐに削除されてしまうと語る。

 また、RSSの購読者は、個人情報を明かす必要がなく、サイトをいちいち循環せずに多くのコンテンツの更新情報を把握できる。調査によるとRSS購読者のニュースサイトの訪問数は10.6に対し、非RSSユーザーは3.4というほど、サイトへのアクセスは頻繁だという。

 ユーザーに制御権があるRSSだが、発行者にもメリットがある。それはメールマガジンと違い、発行時間やタイミング、発行頻度を気にせずに配信できるため、好きなタイミングで更新が可能という点だ。メルマガの場合、次の発行タイミングにあわせる、あまり頻繁に送るとスパム扱いされることもある。さらに、ユーザーサポートでも、メールマガジンのように登録解除などへの対応などが必要ないという点がメリットだと解説した。

 こうした点を考慮し、現在、会社で定期的に情報発信をしているのであれば、その情報をRSS化して配信することを鈴木氏は強く勧める。SEO対策にも活用できるため、ユーザーの誘導が可能という。RSSの活用事例として紹介した会員数62万人の「古本市場」では、新商品のリリースをすぐに反映できるようになった、RSSだけのキャンペーンの提供、など、いつでも時間を気にせず情報を配信できるメリットを解説した。

RSSを使ったSEO対策7つのポイント

 RSSのSEO対策については、Web上のSEO対策と同様に内部対策(フィード内の記述)と外部対策(RSSの利用法)の2つに分けられる。内部対策では、以下の7ポイントを挙げた。

  1. <channel>内<title>に重要なキーワード入れる
  2. <channel>内<description>に重要なキーワードを入れる
  3. <item><title>に検索キーワードを入れる
  4. <item>内の<link>のURLにはトラッキングコード入れない
  5. 記事内容は要約ではなく、出来るだけ全文を書く
  6. 記事数は10以上、配信する
  7. カテゴリーごとにRSSフィードを生成

 上記のように、チャンネル内タイトルやデスクリプションに重要なキーワードを入れることで、検索にヒットする可能性が高ま り、MyYahooに登録される可能性が向上するという。一方、外部対策については、自社で提供しているさまざまなコンテンツをWeb上だけでなく、RSS化してカテゴリー分けして他のWebサイトに活用してもらうことを勧める。これにより、関連性の高いウェブサイトの被リンクとして価値が高まり、検索結果の向上につながる。また、他のサイトで発行されているRSSを掲載することもメリットになると解説した。

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この記事の著者

木村 春生(キムラ シュンセイ)

コンピュータ・ニュース社(現BCN)記者を経て、フリーランス。主にIT分野におけるビジネス関連記事を寄稿。得意分野はサーバ/ストレージ、セキュリティ、BI(ビジネス・インテリジェンス)など。システム導入事例の取材が多い。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/09/20 14:59 https://markezine.jp/article/detail/1788

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