今回は、日本企業のSEM広告の出稿が増加しつつある台湾についてまとめました。ビジネス進出、ネット進出の観点からも台湾はアジアの中でも“熱い”国の1つです。
台湾インターネット市場まとめ
台湾のインターネット市場をざっくりとまとめてみました(ソース:emarketer, 総務省ソーシャルメディア調査報告書)。
インターネット人口 約1,600万人
台湾では約2,300万人の人口に対して、その70%(1,600万人)がネットユーザーです。ネット人口80%の日本には及びませんが、アジアの中ではインターネット普及率が高い国の1つと言えます。
モバイルの普及率 124%
日本のモバイル普及率は102%前後ですから、台湾でのモバイルの普及率は非常に高いことがうかがえます。広告配信にしてもPCだけではなく、モバイルに向けた配信も必須といえるでしょう。
ソーシャルメディア利用率 56%(ネット人口に対する比率)
日本のソーシャルメディア利用率は23%と言われていますから、台湾はその2倍以上です。日本では、企業としてソーシャルメディアをやるべきかという議論が常になされていますが、利用率が半数を超える台湾では、ソーシャルメディア対策は無視はできません。
オンラインショッピング利用率 86%(ネット人口に対する比率)
台湾でのオンラインショッピング利用率は86%と、アジアの中でも比較的高いです(日本は84%程度)。台湾は、ネットを活用してよくモノを買う国だと言っていいでしょう。
ネットの接触率も上昇中
台湾のネット広告規模は390億円程度と、決して高いわけではありませんが、ネットの接触率は39%と、テレビを上回りつつあります。
積極的に日本の情報を探している
Yahoo!奇摩が提供するデータによると、Yahoo!奇摩トラベル内で閲覧が多い地域はダントツで「日本」であったり、とある日の急上昇検索ワードが「壇蜜」であったりと、日本に強い関心を持っていることがわかります。
つまり台湾は、人口は少ないものの、ネットビジネスのポテンシャルは非常に高いということがわかります。特に日本に関心が強いため、日本企業にとっては大きなビジネスチャンスです。