SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

東京とは一味違う! 「アドテック九州」レポート

「テレビの役割って何なんだ」、堀江氏が“TVのWeb化”について語る


 「アドテック九州」の最後に登場したのは、ライブドア時代にテレビ局買収に意欲を見せた堀江貴文氏と、テレビの全録レコーダーのさきがけ「SPIDER」を開発した有吉昌康氏。会場にいた意外な人物も飛び入りし、アドテック九州の最後を飾るにふさわしい刺激的なディスカッションとなった。

クロージングキーノートで、会場の盛り上がりは最高潮に

 アドテック九州クロージングキーノート「TVのWeb化」は、堀江貴文氏(SNS ファウンダー)と有吉昌康氏(PTP 代表取締役社長)の対話に、石黒不二代氏(ネットイヤーグループ 代表取締役社長 兼 CEO)がモデレーターとして参加する豪華な顔合わせとなった。

ともに福岡出身の堀江貴文氏と有吉昌康氏
ともに福岡出身の堀江貴文氏と有吉昌康氏

 会場を埋め尽くした観客はパネラー2人が登場すると大きな歓声を上げた。ディスカッションを行う堀江氏と有吉氏はともに福岡出身。会場を見渡した堀江氏は、「福岡でデジタルマーケティングでこんなに人が来るなんて」と驚いた様子だ。ライブドア時代にはテレビ局の買収に意欲を見せた堀江氏。対する有吉氏は、全録レコーダーのさきがげ「SPIDER」の開発・製造・販売を手掛けるPTPを率いる人物。2人の対話に会場の期待は高まった。

テレビでもウェブと同じことができる

株式会社PTP 代表取締役社長 有吉昌康氏
株式会社PTP
代表取締役社長 有吉昌康氏

 まず、有吉氏が「SPIDER」とは何かを紹介。SPIDERは1週間分のテレビ番組をすべて自動録画するだけでなく、商品名や出演者の発言内容などをキーワード検索し、該当シーンを頭出しして見ることができる。「どの局の、どの番組、どのコーナーで、どれくらい、どのような」露出があったのかを素早く網羅的に把握することができるため、現在400社以上が導入。法人市場ではデファクトスタンダードとなっている。

 そのデータをソーシャルと組み合わせれば、テレビ露出とネットのクチコミの関係を明らかにすることもできる。今回のセッションのテーマである「TVのWeb化」というテーマを、すでに現実のものとしているプロダクトと言える。

 有吉氏は「テレビのWeb化には、いつでも全コンテンツにアクセスできるようにして、検索できるようにすることが必要」と言う。ウェブ同様、どれだけ見たか、そこからどのようにアクセスしたかという広告効果が検証でき、ターゲティング広告も可能な世界を実現するには、「現在バラバラになっている各地域で放送されているテレビ番組やCMのデータベースが必要」(有吉氏)。

 同じ番組でも、地域によって放映される曜日や時間は違う。ある化粧品メーカーのCMが1日にどれだけ放送されたのかは、データベースをつくってユニークなIDに紐づけて把握するしかない。有吉氏はSPIDERを使ってそのデータベースを構築し、企業に提供している。

テレビで3回露出すると、ソーシャルメディアの反応が一気に高まることを示すグラフ。「テレビだって定量化できる。インターネットとの親和性もある」と有吉氏)
テレビで3回露出すると、ソーシャルメディアの反応が一気に高まることを示すグラフ。
「テレビだって定量化できる。インターネットとの親和性もある」と有吉氏(左は石黒氏)

 「ウェブと同じことがテレビでもできる。ターゲティング広告、検索連動型広告、効果測定、効果に応じた分岐ができる。僕らが目指しているのは、番組やCMというコンテンツと視聴者をマッチングし、番組で露出された商品を買えるようにする。そこをつなげることで新しい価値をつくる。そして、すべてをつなげて検証可能にする。そうなれば、広告主も安心して広告をやろうと思ってくれる。テレビのイノベーションはすぐそこまで来ている」と有吉氏は述べた。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
作る側のこだわりが、コンテンツに結び付いていない

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
東京とは一味違う! 「アドテック九州」レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2013/07/17 20:40 https://markezine.jp/article/detail/18132

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング