第1回では、デザイン思考とは何か?そしてその5つのステップについて解説しました。そして、デザイン思考はビジネスの解決策の開発に使えるということが特徴でしたね。第2回では、カオス(混沌)を乗りこなすパイロットを育てたいという思いからネーミングされたビジネススクール「カオスパイロット」をたずねた佐藤氏の訪問記を紹介します。(バックナンバーはこちら)
デザイン思考で有名なビジネススクール「カオスパイロット」
カオス(混沌)を乗りこなすパイロットを育てたい。そんな思いが込められた名前を持つビジネススクールが北欧の地デンマークのカオスパイロットです。「新しいビジネス・デザインと社会的イノベーションのインターナショナル・スクール(International School of New Business Design & Social Innovation)」を標榜しています。
この学校を一言で表すと「ビジネススクールxデザインスクール」。カオスパイロットの世界での評判を、まず見ておきましょう。
ビジネスウイーク誌は、この学校を2007年の「ベスト・デザインスクール」に選出。斬新なトレンドを紹介することで有名なオランダのOde誌は、“とても風変わりな大学”と紹介しつつ「最もエキサイティングなビジネススクール」だと述べています。また、イノベーティブなビジネス誌として有名なアメリカのFast Company誌は、1996年のカオスパイロット開校の折に「ハーバードやウオートンといったビジネススクールのことは忘れよう。変化をマネジメントする新しいカリキュラムがデンマークで始まった」と書いています。
コペンハーゲン空港から特急で約3時間。デンマーク第2の都市オーフスに、そのビジネススクールはありました。1学年35名ほどで3年制ですので、全学で100名ちょっとの小じんまりとした学校です。市の中心部にほど近い、さほど大きくないビルに入っています。入口には、在校生たちの顔写真が並べられ、「ひとりひとりの個性」を大事にするこの学校を象徴的に表現。2階にはオープンテラスのスペースもあり、学生たちはここで語り合い議論を繰り広げます。
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佐藤 達郎(サトウ タツロウ)
多摩美術大学教授(広告論/マーケティング論/メディア論)。2004年カンヌ国際広告祭フィルム部門日本代表審査員。浦和高校→一橋大学→ADK→(青学MBA)→博報堂DYMP→2011年4月 より現職。
受賞歴は、カンヌ国際広告祭、アドフェスト、東京インタラクティブアドアワード、ACC賞など。審査員としても、多数参加。個人事務所コミュニケーション・ラボにて、執筆・講演・研修・企画・コンサルなども。また、小田急エージェンシーの外部アドバイザー、古河電池の社外取...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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