『Web Solutions Provider』として「次世代Webサービス」を提供
もともとFUSION GOLの歴史は、インターネット黎明期の1993年にまで遡る。日本初のインターネット商用事業の承認を受け、1995年に商用プロバイダー事業をはじめた、ISPサービスとしては最古参の老舗だ。以降、エクスダスや英国C&Wの傘下となり、2002年にはIP電話技術で知られるフュージョン・コミュニケーションズに移るも、2007年には親会社の買収により楽天グループの一員となった。
「IT企業らしく紆余曲折を経てきましたが、企業当時から長期に渡って在籍する技術者も多く、その時々の技術や経験をたくましく吸収し、積極的に新たなサービスに活かしていますね」と フュージョン・ネットワークサービスで広報を担当する佐々木洋子氏は同社の社風について評する。
結果、サービスラインナップとしても、インターネット接続から、セキュリティ、ホスティング、Webサービス、システム構築までWebを活用したビジネス環境をワンストップで提供することが可能となった。近年の取り組みとして、昨年秋には日本在住の外国人を対象とした英語や中国語でのSNSなども開始しており、そうしたサービスを通じてユーザー視点から自社のサービスに対してフィードバックを行い、ノウハウを蓄積しているという。
「もはやホスティングサービス事業者ではなく、『Web Solutions Provider』を旗印として掲げているように、インターネットにおけるサービスを介してお客様のビジネスを支えるパートナーとなることを意識しています。たとえば、現在α版を提供中のWebサイト上で動くデスクトップサービス『StartForce』のような、次世代Webサービスも順次提供していく予定です」(佐々木氏)。
顧客との信頼関係によって育まれてきた生い立ちから、強い顧客志向性をDNAとして持つFUSION GOL。顧客のニーズを今後どのようにサービスへ昇華させていくのか、中小企業のインターネット活用動向を占う意味からも、展開を楽しみに見守りたい。