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「デザイン思考」がビジネスを革新する!

「日本人のクリエイティブ・コンフィデンスを取り戻す」カオスパイロットで学ぶ日本人留学生にインタビュー


カオスパイロットで共に学ぶ仲間たち

 筆者がオーフス市を訪れた夜、カオスパイロットで大本さんと一緒に学ぶ仲間たちが、彼女の住む部屋に集まって、ちょっとした持ち寄りディナー・パーティーを開いてくれました。

 日本と違って年齢を尋ねたりしないので正確なところは分からないのですが、みな20代半ばくらいでしょうか。デンマーク人が3人、スウェーデンとアイスランドの留学生がそれぞれ1人ずつ、の計5人です。それぞれが手作りの料理や特徴のあるデザートを持ち寄ってくれていました。例えば、チョコチップス的なアイスランドのお菓子なども。

 筆者も認識してなかったのですが、アイスランドは第二次世界大戦終了まで、デンマーク領でした。ノルウェー、スウェーデン、デンマークの3か国を指す言い方は“ノルディック”で、そこにアイスランドとフィンランドを加えた5か国を“スカンディナビア”と呼ぶそうです。スカンディナビアの中では一般に、フィンランド人は少し変わっている、と言われているなど、飲むほどに会話は弾みます。会話はもちろん、英語です。

持ち寄りディナーパーティーの様子

 写真のいちばん左は、スエーデンからの留学生ヤニック。日本のビジネス事情について積極的に質問をしてきました。次がデンマーク人のモートン。物静かで知的な印象。実は彼は学生ではなくレクチャラー(教師)だそうです。左側の席の最後は、シグリッド。デンマーク人で明るく開放的な女性。右側の奥は、アイスランドからの留学生アナ。彼女はお腹が大きくて、もうすぐ出産だそうです。でも、現役のカオスパイロットの学生さん。右の手前は、デンマーク人ヨハナ。日本の文化にとても興味があるようでした。

  資料によれば、卒業生の61%が男性で39%が女性だそうです。多くの卒業生がリーダー的ポジションで働いており、70%の卒業生が、クリエイティブ・ビジネスあるいはコンサルティング・ビジネスのフィールドで働いているとのこと。また33%の卒業生は、自ら起業しているそうです。

 この会は懇親会的な持ち寄りディナーパーティーだったこともあり、学んでいることや将来の夢などを一人ひとりに詳しく聞くことはできませんでしたが、この日集まってくれた仲間たちも、充実して学んでいることと将来に大きな夢を持っていることは、しっかり感じられました。

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日本人の「クリエイティブ・コンフィデンス」を取り戻したい

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この記事の著者

佐藤 達郎(サトウ タツロウ)

多摩美術大学教授(広告論/マーケティング論/メディア論)。2004年カンヌ国際広告祭フィルム部門日本代表審査員。浦和高校→一橋大学→ADK→(青学MBA)→博報堂DYMP→2011年4月 より現職。
受賞歴は、カンヌ国際広告祭、アドフェスト、東京インタラクティブアドアワード、ACC賞など。審査員としても、多数参加。個人事務所コミュニケーション・ラボにて、執筆・講演・研修・企画・コンサルなども。また、小田急エージェンシーの外部アドバイザー、古河電池の社外取...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/08/25 09:39 https://markezine.jp/article/detail/18232

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