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LINEマーケティング活用企業特集

1万人超の来店で5,400万円の売り上げ!LINEはスマートフォンのメルマガとなるか【第5弾:大丸松坂屋】

LINEはスマートフォンのメルマガ

 では、なぜ予算を投下するメディアとしてLINEを選んだのかをたずねたところ、洞本氏は3つの理由を挙げる。

LINE活用に踏み切った3つの理由

1、LINEが抱える圧倒的なユーザー数
2、スタンプによるコミュニケーション
3、プッシュ配信でダイレクトメッセージが送れること

 一つは圧倒的なユーザー数。二つ目はスタンプがLINEのコミュニケーションの肝になっていること。スタンプにはキャラクターが必要だが、「我々にはさくらパンダというキャラクターを持っているし、これまでさくらパンダを使って施策を行ってきたという経験値もあります。また一定のファンが付いていることもあり、相性のいいメディアだと思いました」と洞本氏。

 「また、言ってしまえば、LINEはスマートフォンのメルマガです。他にも色んなO2Oプラットフォームはありますが、リアルな店舗まで誘導しやすく、短期的な成果のみを考えた時には、プッシュでメッセージ配信するのは最も効果が高いですよね。そしてメッセージのコンテクストとしても、受け取るユーザー自身がLINEの公式アカウントからは企業の広告・宣伝メッセージが届くとそもそも認識していると思うので、ソーシャルメディアより広告・宣伝色の強いメッセージであってもユーザーの許容度が高いのではと考えています。

 LINEのプラットフォームとしての特性を考えると、有効なメディアだと思っています。我々にすると高い広告費で、思い切った投資ではありますが、そこに踏み込めたことは会社としても一歩前身できたと思っています」

 加えて費用対効果については、「単純にどれだけ売上が上がったかという点では、今回お話した2つのキャンペーンでは十分に元は取れています。ただ企画によっては、ペイできていないものもあります」と洞本氏は応える。

 「ただ、売上は評価軸の一つにすぎません。他にも、LINEを入り口とした顧客化、またユーザー間でさくらパンダスタンプを使ったコミュニケーションが行われるといったブランディング的な側面もあります」

次なるLINEを活用した新企画はマストバイスタンプ

 同社は、新たなLINEを活用した施策として、さくらパンダを使ったマストバイスタンプ企画を10月30日から11月26日まで実施する。来店し、何かしらの買上をした顧客に対して、スタンプをダウンロードする際に必要なシリアルナンバーを記載したカードを売り場でプレゼントする。

マストバイスタンプ企画でプレゼントするさくらパンダスタンプ

 「今回の企画のインセンティブはさくらパンダのスタンプです。これまでは1,000円以上といった買上金額条件を設けていましたが、今回は買上金額の条件はつけません。また以前は3日間という短期間のキャンペーンでしたが、今回はカードの配布ということで店頭オペレーションが軽くなるので、4週間と期間を長く設定することができました。期間の長さに比例して参加者が単純に増えるとは思っていませんが、これまで以上の結果を出したいと思っています。

 J.フロント リテイリングのグループ企業であるパルコが、以前に「マストゴースタンプ」企画を実施した際は、23,000枚の引き換えがあったと聞いています(関連記事はこちら)。それに近しい数字を結果として出せればと思います。今後もLINEに限らず、いろんなチャレンジをしていきたいですね」

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

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MarkeZine(マーケジン)
2013/11/01 14:00 https://markezine.jp/article/detail/18741

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