Summify買収、そしてメールマーケティングのテコいれへ
Twitterは、ここ数年急速に成長してきた。MAU(Monthly Active Users/月間のアクティブユーザー数)は2億人を超え、2012年の売上高は約3億1700万ドル。2011年の1億630万ドルと比べて約3倍以上に上り、米国時間17日にはついに上場を果たしている。
登壇したTwitterのメールマーケティングチームでエンジニアマネージャーであるMircea Pasoi氏によれば、一日のツイート数は5億を超え、月間のユニーク訪問者数も4億人を突破。それに比例するように、Twitterから配信するメールの量も2012年に比べて2.5倍になったそうだ。
Mircea 氏は、元SummifyのCo-founderとして知られる。Summifyといえば、FacebookやTwitterなどのソーシャルネットワーク上のユーザーアクティビティをもとに、ニュースコンテンツをキュレーションし、通知してくれるサービスだ。Twitterは、彼らのソーシャルグラフを活用したサービスに着目し、2012年1月に買収(Summify公式声明)。以降、Mircea氏はTwitterにジョインして、メールマーケティングに関わっている。
彼がTwitterにジョインして最初に着手したのは、デザインをクリーンにすることだった。「モバイルでTwitterを利用する人が多いことはすでにわかっていた。そこで、Emailのデバイス状況も同様に分析したところ、モバイルでのOpenが多いことが分かった。まずはモバイル端末でいかに見やすいデザインにするかが重要だった」と語る。
事実、IPO申請時に公表された資料によると、売上の大部分を占める広告事業のうち、65%がモバイルユーザーによるものであり、MAUにおいても3分の2を占めている。こうした状況をいち早く察知し、彼はメールをモバイルフレンドリーなデザインへと移行させた。しかし、彼のチームはただ直感に任せてデザインを変え、成果を上げたわけではない。その裏には、徹底的なデータドリブンマーケティングが隠されている。