アメリカでも関心高まる、リアルな場との連携
MZ:アメリカのクライアントの状況や課題などは、日本市場と違いますか?
山﨑:先ほど挙げた、メディアが分散しているという違いはありますが、クライアントの課題は割と共通していると思います。向こうでもオムニチャネルでの展開への関心が高いですね。
われわれはもともとタグマネジメントサービスを提供しているので、やはり最初はECやリテール、旅行関係のクライアントが多く、オンラインマーケティングで集客するケースが中心でした。それが最近では、チャネル横断的な展開ができるFuseの確立もあって、リアルな場との連携に関心が高まっている状況です。
例えばアメリカでも日本と同じようにスマートフォンが拡大しているので、スマホアプリや店舗、あるいはCRMの上でどのように連携してエンゲージメントを強化するかという点には、今後特に注目が集まると思います。
MZ:今回の提携による日本の事例を参考に、海外への逆輸入もあり得そうですね。
山﨑:ええ、それも視野に入れています。リアルタイムのタグマネジメントがわれわれの事業の第一のベース、Fuseを使ったオムニチャネル展開が第二のベースと考えており、今回の提携で実現するFuseを使ったプライベートDMPの構築は、それらに掛け算するような新コンセプトになります。
高田:世界に先駆けた展開をするために、業務提携をしたとも言えます。一緒にものづくりをしたかったんですよね
横断的なマーケティング施策をワンストップで実現
MZ:具体的なサービスのスタートや、体制についてうかがえますか?
高田:1~3月にテストをして、今年の春のリリースを予定しています。体制としては、開発をBrightTagとヤフーでおこない、コンサルティングやサポート関連で総勢100人程度を配備する予定です。デジタルマーケティングに着手されている企業なら、コンセプトには共感していただけると思いますが、実際の運用段階ではさまざまなフォローが必要だと思うので、その点は力を入れていきます。
山﨑:今回のプライベートDMPによって、データを蓄積する段階から活用する段階へ踏み出していただければ。個別のチャネルやテクノロジーを意識する必要がなくなると、ユーザーがこういう状況ならこのメッセージを出したい、といった感覚的なイメージをそのまま施策に落とし込むことができるので、より自由にマーケティングを展開できると思います。
MZ:これまでは、発想は優れていても技術的な問題や連携不足で実現できない施策も多かったと思いますが、今回のプライベートDMPの導入で、まるで蛇口をひねったら水が出るようにスムーズにマーケティング施策を展開できるわけですね。
高田:ええ。繰り返しになりますが、データはためているだけではどんどん価値が下がるので、データの収集はもちろんですが、それらをつなげて活用する部分を強力にバックアップしていきたいと考えています。
※BrightTag社は、SIGNALに社名を変更しました。