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ネットイヤー流Webブランディング成功の鉄則

企業ブランドと採用活動の意外な関係性


採用活動のための企業ブランディングのアプローチ

 学生が入社したい企業を探して、応募していくプロセスも、前述の消費者が製品を購入する際のプロセスと同様ではないか? というのが私の持論です。

 学生が入社可能な企業は、たくさんあるわけで、その中から、第一希望として指定される、あるいは、想起集合に入って、実際に応募してもらえる企業になるためには、大前提として、名前が知られてないとダメですし、どういうサービスを提供している会社なのかも理解してもらう必要があります。

 その上で、その企業についての理解を深め、共感を持ってもらい、応募候補として常に頭の中にある企業としてのポジションに位置づけてもらう必要があります。

 そうやって考えると、採用のための企業ブランディングのアプローチが明確になります。大事なことは、まず下記を見極めることです。

 1 その企業が、現在、それぞれの段階のどの集合に含まれているのか?
 2 その企業がネガティブな集合に入っているとしたら、その原因は何か?

 上記の二つが明らかになれば、解決すべき問題の優先順位の決定と、問題の解決の方針を立てることが可能になります。そして、それらの問題解決の武器として、その企業のブランド・アイデンティティを活用します。

 その企業がネガティブな集合に入っている原因を取り除くのに、もっとも効果的かつ、強調すべきブランド・アイデンティティは何か? という視点で考えると、コミュニケーションすべきメッセージは、明らかになります。そしてそのメッセージの伝達を目的としたクリエイティブを開発することになります。

 とても当たり前で素直なプロセスですが、実際のところは、ターゲット・ユーザーの態度が正しく把握できていなかったり、その企業のブランドがきちっと定義されていなかったりと、採用のための施策を打つ前の、大前提となるべき所が明確でないお客様も多く見受けられます。読者の方で、採用に関わる方がいらっしゃいましたら、まずは企業ブランディングのアプローチを念頭に、取り組んでみてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

高 京樹(コウキョウジュ)

Grey Interactive Japan の部門責任者を経て、2000年にネットイヤーグループ株式会社に入社。ユーザー エクスペリエンスデザインセンターを創設し、事業の中核組織として成長させる。90年代初めから日本アイ・ビー・エム大和研究所、マルチメディアクリエーションセンターで、CD-ROM、...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/10/12 14:24 https://markezine.jp/article/detail/1909

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