ソーシャル連携、手持ち動画・画像の活用も簡単に実現/Hyundaiの事例
VPAIDを活用した動画広告として、Sizmek(サイズミック、旧:MediaMind)社の2つの事例を紹介しよう。まずはHyundaiの事例だ。
動画プレーヤーの下端・中央に、6つのアイコンが並んでいる。左から順に、「Facebookへのいいね!」「Twitterフィード」「Tweet」「Hyundaiの他の動画を集めたビデオギャラリーへの遷移」「同 画像を集めたフォトギャラリーへの遷移」「問い合わせ先(最寄りの自動車ディーラー)情報の表示」となっている。VPAIDを利用することで、ソーシャルメディアとの連携や、手元にある動画/画像コンテンツの活用といったことも簡単に実現できるわけだ。
見たい動画をユーザーに選ばせる/Microsoftの事例
続いては、Microsoftのタブレット端末「Surface」の広告だ。こちらのように、3つのサムネイル画像(左からCNET、Microsoft、IGN NEWSのもの)が表示される。
ユーザーはこれら3つのサムネイル画像から、自分の見たい動画を選んで再生できる。専門家の評価を知りたいのならCNETかIGNの動画を、Surfaceについて詳しい製品情報を知りたいのならMicrosoftの動画を再生すればいい。3本すべての動画を再生することも可能だ。
ユーザーにとっては、自分が必要とする情報を選択して収集できるようになる。広告主から見ると、ユーザーが抱くかもしれない「勝手に動画広告を再生された」というネガティブな印象を和らげることができる上に、より多くの情報を訴求できるという利点がある。
日々、新手法・新技術が登場するマーケティング業界。関係者にしてみたら常に勉強を迫られている気にもなってくるが、新たな手法・技術が登場しても敬遠せず、いち早く挑戦した企業ほど、より大きな成果を手にしているものだ。マーケティングの新たな打ち手を探しているのなら、2014年は動画広告に挑戦してみてはいかがだろうか。