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スマートフォン広告市場規模、2014年には2,000億円突破か【CyberZ調査】

 CyberZは、シード・プランニングと共同で、スマートフォン広告市場動向調査を行った。本調査では、スマートフォン広告を「検索連動型広告」「ディスプレイ広告」「成果報酬型広告」の広告商品に分類し、年間スマートフォン広告出稿額を推計し(対象期間:2013年1~12月)、市場規模予測を算出した。

2013年のスマートフォン広告市場規模推計

 2013年のスマートフォン広告市場は昨年の予想を大きく上回る1,652億円、対前年比193.0%となった。通信事業者によるLTEなどの高速回線サービスの拡充による、スマートフォンにおける動画、書籍、音楽、ゲームなどのデジタルコンテンツ利用促進、またeコマース事業者によるスマートフォン向けサービス対応が加速し、ユーザーのインターネットによる商品・サービスの消費活動における、スマートフォンの重要度が高まったことが背景として考えられる。企業のスマートフォンユーザーを対象としたマーケティング活動がより一層強化され、スマートフォン広告需要の裾野も前年より大きく広がったようだ。

スマートフォン広告商品別動向

 2013年のスマートフォン広告商品別市場規模は、検索連動型広告市場が854億円(前年比168.4%)、ディスプレイ広告市場が652億円(前年比275.1%)、成果報酬型広告市場が146億円(前年比130.4%)に。その中でもディスプレイ広告市場規模は、他広告商品と比較して成長率が高く、全体に占める構成比は27.7%から39.5%へ拡大した。

検索連動型広告

 2013年、大手事業者により広告配信プラットフォームの大幅な仕様変更が行われ、広告主はPC・スマートフォンなど複数のデバイスに対して、一括かつ横断的に広告配信をすることが可能になった。これにより、従来PC向けに検索連動型広告を出稿していた多くの広告主がスマートフォン向けの広告出稿をはじめ、スマートフォン向け検索連動型広告需要が促進した。

ディスプレイ広告

 国内ゲームデベロッパーのプロモーション需要に加えて、海外デベロッパーの日本進出、大手小売・飲食チェーンなどのO2Oプロモーション需要、Eコマース事業者ほか、幅広い広告主の集客需要の増加を背景に、これら広告主の特性に合わせた需要に対応する、新たな広告商品の提供が進んだ。その結果、ディスプレイ広告市場は前年に引き続き、大きく拡大した。2012年後半より提供された、ソーシャルメディアにおけるバナー広告やタイアップ広告、さらに、動画広告の需要が急増し、ディスプレイ広告市場の成長に大きく寄与したようだ。

成果報酬型広告

 ゲームデベロッパーのプロモーション需要の増加により、成果報酬型広告需要も前年に引き続き増加した。成果報酬型広告はこれまで、ユーザーのアプリインストールに応じて、ポイントなどのインセンティブを付与する形式が主流であったが、2013年にはインセンティブを付与しないタイプの成果報酬型広告が一定の規模で普及した。

 ゲームを中心に、国内外より多くのデベロッパーによる参入が進み競争が激化する中、短期的に一定の投資対効果が得られる成果報酬型広告は、今後も大手アプリデベロッパーを中心に、安定したプロモーション需要が見込まれる。

2014年のスマートフォン広告市場規模推計

 2014年のスマートフォン広告市場規模は2,304億円で、2013年予測時よりも2年早く、2,000億円台に突破する見込み。

 広告商品別では、検索連動型広告が1,257億円(前年比147.2%)、ディスプレイ広告870億円(前年比133.4%)、成果報酬型広告177億円(前年比121.2%)と予測する。2014年は、広告主のスマートフォン対応がより一層と進むことが予想され、企業規模を問わずWebプロモーションのスマートフォン対応が加速する見込み。

 検索連動型広告市場は、ユーザーの検索利用の拡大に伴い、高い水準の成長が見込まれ、ディスプレイ広告市場は、ソーシャルメディア広告および動画広告の需要拡大、スマートフォン向けDSPの配信ボリュームの拡大も期待され、自社のデータを活用したターゲティング広告の普及などにより、市場全体が活性化されることが期待される。成果報酬型広告は、アプリデベロッパーからの根強い需要のもと、広告表現の多様化が進展することで、引き続き安定した市場成長が見込めるだろう。

スマートフォン広告市場の今後

 2016年、スマートフォン広告市場規模は3,000億円を突破すると予測。2014年以降も、スマートフォン端末の普及や、デジタルコンテンツ、Eコマース市場の成長に沿って、今後も中期的に高い成長率を維持するだろう。新しい技術を活用した、より精度の高いスマートフォン向けターゲティング手法の普及や、動画広告市場の拡大をはじめ、市場の活性化につながる従来にない新しいメディア広告商品の登場など様々な変動要素を含んでおり、現時点の予想を上回る成長水準となる可能性を含んでいる。

【調査概要】
調査主体:CyberZ
調査時期:2013年12月~2014年2月
調査方法:スマートフォン広告市場関係者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、公開情報の収集
調査対象:スマートフォン広告市場ならびに関連市場
調査機関:シード・プランニング

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MarkeZine(マーケジン)
2014/02/18 11:45 https://markezine.jp/article/detail/19316

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