第1回、第2回では、愛されWebサービスとその事例を紹介しました。企業がマーケティングのためにWebサービスを提供する場合、通常のWebサービスと同じく、チーム全体でユーザーを理解し、ユーザー目線でサービスを創るのが大切だと考えています。
商品のプロモーションサイトは見てもらえるだけでOKでも、Webサービスは使ってもらってなんぼです。使って、深い体験を得てもらうこと、そして、それを広めてもらえることがポイントになります(第1回より)。
そのためには、社内、社外を含めたチーム作りが一番大事だと考えています。今回は、実際にサービスの企画、そして制作をする際の理想のチーム構成についてお話したいと思います。これまで代理店に丸投げされていた企業の担当者の方が、もう一歩踏み込んで、チーム作りをするきっかけになれば幸いです。
愛されWebサービス制作のための理想のチーム
チームには、ディレクター、デザイナー、エンジニア、プロデューサー、マーケターなど、様々な役割があります。これらを社内で揃えるか、外部のパートナーと一緒にやるか、複数の選択肢がありますが、企業がWebサービスをつくる場合は多くの場合、外部パートナーとチームを組むことになるでしょう。
その中で、プロデューサー、ディレクターはできるだけ社内から出すべきだと考えています。外部に依頼する場合でも、社内に近い形でコミットしてもらえるのが理想です。というのも、サービスの目的や世界観、予算やKPIの設定までを行うため、この部分のジャッジができないと完全に他人任せになってしまうからです。自社のサービスをつくるための大切な予算ですから、信頼できる人と作りたいものです。
では、僕がメンバーを集める際、こんな人と一緒に仕事をしてみたい、というワガママを書いてみたといと思います(ここに書くのはあくまで一例です。デザイナーがエンジニアを兼ねる場合もありますし、自分の役割をはみ出すことを推奨する場合もあります)。