1.デザイナー:ユーザーの体験をデザインできる
お絵かきが好きなアーティストというよりは、ユーザーにいかに情報を伝え、楽しんでもらえるかという体験をデザインできる人が理想だと思います。デザインを情報設計と捉えて、ユーザーの課題を解決するスキルを求めます。
実務では、デザインのテイスト決めからUI設計、必要な画像を作ったりします。Webサービスにおいては、絵を描くだけでなく、画像素材の切り出しから、HTML、CSSのコーディングまでを兼ねることも多いです。サイトに動きをつけるJavascriptを扱えると、ユーザーのインタラクションを含めた設計ができるので、非常に頼りになります。
近年大事だと考えているのは、スマホ向けのサービス設計です。実際にサービスを出してみると、PCよりスマホのトラフィックのほうが多かった、という事例が増えているので、この部分の体験をデザインできるかが大きなポイントになります。同じく、iOSやAndroidのネイティブアプリを作る場合は、UIデザインから画像の切り出しまでを担当することになると思います。
最近はUX(User Experience)デザインという言葉が流行っていたりしますが、僕の場合はここは全てをデザイナーに丸投げせず、ディレクター、エンジニア含めたチームで考えることが大事だと考えています。
2.エンジニア:ユーザー視点に立った技術の可否が判断できる
ユーザーの顔が思い浮かべられるエンジニアとチームが組めると、楽しく開発できます。これまでのマーケティングのように、プロモーションサイトを作ってそこに集客するだけであれば、マークアップエンジニア以外は必要ありませんでしたが、「Webサービス」となると、彼らが本領を発揮する場になります。
例えば、サイトやアプリでユーザーが撮影した写真や動画をアップロードして表示させたり、それをMIXしたり。もちろん、ゲームを創るなどの場合もそうです。
多くの場合、エンジニアにも得意分野があり、Webのフロントエンドを専門にする人もいれば、サーバーサイドを書く人、ネイティブアプリを書くiOS, androidが得意な人と、複数人が関わる場合もあります。
大抵の場合、企画者やクライアントが語った夢を実現可能かを判断するのは、エンジニアによる部分が大きいです。できる、できないをハッキリ言ってくれるエンジニアは非常にありがたいですし、実現不可能な場合でも、ユーザー視点に立った代案を出してもらえると非常に頼りになります。