世界3大SSP「PubMatic」、いよいよ日本市場でローンチ
2014年1月に、世界3大SSPの一つと言われる「PubMatic」を運営するPubMatic社と、ソネット・メディア・ネットワークスが業務提携を行い、業界の話題になったことは記憶に新しい。そして先日、5月14日より、日本国内におけるSSP「PubMatic」の提供・運用が開始することが発表された。そのローンチにあたり、来日していたPubMatic社のRob Jonas(ロブ・ジョナス)氏とJason Barnes(ジェーソン・バーンズ)氏、ソネット・メディア・ネットワークスの地引剛史氏にインタビュー取材を行った。(関連ニュースはこちら)
――日本におけるPubMaticの展開において、ソネット・メディア・ネットワークスと手を組んだ理由を教えてください。
Rob氏:「大きく3つの理由があります。1つ目は、ソネット・メディア・ネットワークスがメディアにフォーカスしたビジネスを展開している点です。弊社もメディアにフォーカスしたプロダクトを提供していることから、クライアントに対しての考え方が一致していました。
2つ目は、彼らのビジネスに取り組む“ambitious(熱意)”です。パートナーシップを組んで仕事をしていく上で、一緒に大きなビジネスをつくっていけると期待したからです。
そして3つ目の理由は、日本でビジネスを展開していく上での経験と知識を豊富に持ち合わせていると同時に、グローバルなビジネスの考え方と、双方の視点を持ち合わせている企業だからです」
「PubMatic」の日本市場でのローンチはベストタイミング
――日本市場において、すでに国内企業が提供するSSPツールは複数ありますが、このタイミングでのPubMaticのローンチはベストなのか、もしくは遅いと考えていますか?
Rob氏:「日本市場におけるローンチのタイミングは、遅すぎたとは思いません。すでに日本市場では様々なSSPがありますが、機能面でのPubMaticのシステムは、現在日本ですでに展開しているSSPサービスよりも優位性があると考えています。
加えて、日本において、今後2~3年のうちにSSPを使った運用についての考え方は大きく変わっていくでしょう。このような2~3年後の状況に対応した機能を、すでにPubMaticでは提供できていると思います」
地引氏:「日本のマーケットに参入するタイミングに関しては、とても良いと考えています。例えば1年半前であれば、それぞれの機能の違いはそれほど認識されておらず、SSPであればどれも同じように捉えられていました。
PubMaticはかなり多機能な製品ですので、少し前のタイミングであれば“too much”と捉えられたでしょう。多くのメディアがSSPを導入するようになってきた今日、それぞれのSSPの機能が認識・評価されるまでに市場が育ってきたと言えます」