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イベントレポート

「Data in Action」データはアクションを起こしてこそ意味をなす【Google アナリティクス サミット 2014 レポート】

DoubleClick Digital Marketing プラットフォームとの連携

 DoubleClick Campaign Manager(以下、DCM)およびDoubleClick Bid Manager(以下、DBM)といったDoubleClick Digital Marketing プラットフォームとの連携が可能になった。

DCM連携

 DCMと連携することで顧客の購買までの行動プロセス、いわゆるカスタマージャーニーがGoogle アナリティクス上でも可視化されることになった。具体的には、DCMで管理されているキャンペーンのディスプレイ広告が、Google アナリティクスの「コンバージョン」→「マルチチャネル」レポートや「アトリビューション」レポート上で、リスティングなどの他の接触媒体と合わせて顧客の購買行動にどれだけインパクトを与えているのか、といったことが分かるようになる。

 ちなみに、ディスプレイ広告からの訪問はクリックスルー訪問だけでなく、クリックせずに閲覧した訪問(ビュースルー訪問)も含まれる。これにより、従来はDCMのキャンペーン情報とGoogle アナリティクスのレポートを手動で統合していたものが自動的に算出されるため、マーケティング担当者は大幅に時間を節約できるようになるだろう。

DBM連携

 DBMの連携は、Google アナリティクスの「リマーケティング」の設定でチェックボックスにチェックを入れて共有することにより実現できる。これにより、Google アナリティクスで作成したリマーケティングリスト(リマーケティングのタイプは「スマートリスト」も選択可)をDBM上でも利用でき、広告出稿担当者はターゲットに対して自動的かつ効率的にコスト投下できるようになる。

 このように、Google アナリティクスとDoubleClick Digital Marketing プラットフォームが互いに連携することで、顧客の購入決定までのタッチポイントを明らかにして、キャンペーンのROI最適化や意思決定を容易かつ迅速にすることができるようになる。なお、DCMおよびDBMとの連携は、Google アナリティクスのプレミアム版ユーザのみが対象となっている。

ロールアップレポーティング

 Google アナリティクスは、これまでエグゼクティブ向けのハイエンドなレポート画面というものは特に存在しなかったが、このロールアップレポーティングはそれを意識したエンタープライズ向けの機能である(プレミアム版ユーザのみが対象)。

 具体的にどのような時に役立つかと言うと、例えば、大規模なグローバル企業のサイトは各国支社ごとにそれぞれトップレベルドメインが異なるサイトが運営されており、またそれごとにプロパティが分かれている場合が多い。その場合、グローバル全体でのアクセス数を知ることはこれまでのGoogle アナリティクスでは困難であった。

 それがこの機能により、それら複数のプロパティを横断的に統合し、かつ訪問者数の重複もなくした形でグローバル全体を一つのレポートとしてまとめ上げることができるようになる。他にも多数のブランドを抱えるような企業のサイトも同様で、そういった企業のエグゼクティブにとっては、一つにまとまった形で手っ取り早く俯瞰できるレポートが存在するというのは、有り難い機能であるといえるだろう。

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データインポート(旧ディメンション拡張)

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この記事の著者

中川 豊(ナカガワ ユタカ)

2003年、株式会社アイ・エム・ジェイに入社。インフラ系エンジニアとしてWebサイトの構築、データセンター運用などの経験を経て、2009年、Marketing Technology事業本部に配属。ECサイトを含め、様々な業種のWebサイトにデジタルマーケティングツール各種の導入支援および運用のコンサルティングに従事...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/06/17 10:00 https://markezine.jp/article/detail/20260

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