スモールスタートで始められる「smarticA!DMP」
上村:「NabiSTAR」のシステムを構築するにあたって、多くの会社を検討されたのでしょうか。
数野:正直、相当検討しました(笑)。いわゆる日本国内のDMPベンダーといわれる企業にはほとんど話を聞いたと思います。
上村:DMPのシステムといっても、国内に多いのはどちらかというと広告配信に特化したDMPですよね。
数野:そのとおりです。しかし、我々がやりたいのは広告だけではなく、追客精度や顧客満足度向上などクライアントの複数の課題解決をしていくこと。ですから、カスタマイズ性、独自性とともに、分析が高いレベルで実現できるDMPを主眼に検討しました。
上村:NabiSTARに採用していただいた「smarticA!DMP」は6つの機能を包括したシステムです。
データマイニングエンジンで計算された結果をもとにキャンペーンマネジメントの仕組みが走り、メールやウェブサイト上のコンテンツを個々のユーザーに最適化しています。さらに広告DMPとシームレスに連携し、インターネット広告をCRMデータに基づいて最適化することもできます。smarticA!DMPは、マーケティングオートメーションの実現のために必要な仕組みを網羅的に提供しています。
また、自社開発したシステムなので、クライアント企業のビジネスモデルやシステム構成に合わせて自由にカスタマイズできるという、他社のパッケージ製品にはない強みがあります。
また、基本的にはクラウドサービスなので、「スモールスタート、スケーラブル」。小さく始めて大きくすることもできます。「カフェテリア方式」と呼んでいるのですが、smarticA!DMPの6つのコアシステムを全部入れる必要はありません。メール配信部分など既に入っているシステムがある場合はそれを活かして、必要な部分だけを選択的に入れていただくことができる。カフェテリアで食べたいものだけを取るのと同じ仕組みです。
数野:我々がsmarticA!DMPを選んだポイントはいくつかあります。メールやウェブサイトへもサービス展開できるデータベースとしての中立性、ほかのツールとの連携を踏まえた汎用性、データセラーDMPなどの外部データを取り込める拡張性。ALBERTはこういった総合力が非常に高いと感じています。
上村社長をはじめ、プロジェクトのメンバーは提案力や分析力がある。新規事業ですべてが手探り状態で進めていく中で、新しい発想や意見を出してくれる。これがALBERTを選んだ一番大きな理由です。
また、NabiSTARはsmarticA!DMPをメインにして、メール配信やコンテンツ最適化など、複数の会社を含めたチームを作って、不動産業界向けのカスタマイズをした独自の仕組みを構築しています。我々としては「不動産業界特化型DMP」ができたと自負しています。