時期:2014年
国名:ドイツ
企業/ブランド:Berlin Tourismus&Kongress
業種:政府観光局
街の記憶を共有するために
ベルリンの壁崩壊から今年で25年。今ではすっかり人気観光名所の一つとなり、大勢の人が壁の前で記念撮影する姿を目にします。
しかし、この中のどれほどの人が壁の歴史的背景を理解しているでしょうか?
そんな自問からベルリン観光局は、“ベルリンの壁”の歴史的背景への関心を高めることにより、観光客が壁の前で写真を撮るだけでなく、関連博物館や美術館にも足をのばすよう、『壁に歴史の一幕を投影する』という前代未聞の試みを実施しました。
ベルリンの壁に歴史的瞬間を投影することを可能にしたのは、最新鋭のプロジェクション技術。壁の前に設置された投影機は、カメラのフラッシュに反応するように設計されており、フラッシュを用いて撮影すると、一瞬だけ壁に画像が投影されるというもの。
壁に投影された画像を肉眼で確認するのは困難ですが、撮影した壁写真には、「Discover Berlin’s Hidden History(ベルリンの隠された歴史を発見しよう)」というメッセージと共に、歴史的瞬間が映りこんでいます。
この取り組みの名前は「Flashback」。『flashback=過去の出来事を思い出すこと』と『flash back=フラッシュで後方を照らす』という2つの意味が込められています。
反響は非常に大きく、インターネット上で話題が拡散したほか、狙い通り大勢の観光客が関連博物館や美術館に足を運んだといいます。
25年前大きな衝撃をもって世界中の電波や紙面を埋め尽くした歴史的な瞬間が、今度はSNS上で再び世界中を駆け巡ることに成功した取り組みでした。
動画はこちら
参考サイト
先週の紹介キャンペーン
1日で2,200万インプレッション獲得!「食材をツイートするとレシピを返答してくれる」Twitter施策
記事転載元:AdGang