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ライオン丸の間違いだらけのSEO

第4回 ページランクの通説と真相(前編)~ページランクの2つの値


ページランクはグーグルの代名詞であり、またグーグル・アルゴリズムの根幹をなすものである。ウェブページごとのランキングをツールバーで視覚化するという画期的なアイデアとともに、世のウェブマスターはページランクが上がれば狂喜乱舞し、下がれば意気消沈するといった珍現象まで巻き起こっている。実は、ページランクの値は、ツールバーで見える0~10と、複雑な実数値のニ通りある。今回は、リンクによって値がどのように伝わっていくのか解説しよう。後編はこちら。

ページランクを見る

 ページランクは、グーグルが公開しているブラウザ用のツールバーで見ることができる。

 まず、当管理サイトのSEO塾のPageRankがどう表示されるのか、見ていただこう。上がInternet Explorer 6、下がFirefox 1.5である。

Internet Explorer 6
Firefox 1.5

 ページランクは「5」ということで、個人運営サイトではまずまずといったところだろう。

ページランクとは何か?

 前回と同様に、グーグルのサイトから解説をしてもらおう。

Google の人気の秘密

(中略)

PageRankについて PageRank は、Webの膨大なリンク構造を用いて、その特性を生かします。ページAからページBへのリンクをページAによるページBへの支持投票とみなし、 Googleはこの投票数によりそのページの重要性を判断します。しかしGoogleは単に票数、つまりリンク数を見るだけではなく、票を投じたページについても分析します。「重要度」の高いページによって投じられた票はより高く評価されて、それを受け取ったページを「重要なもの」にしていくのです。

Google 会社情報: Google の理念

(中略)

4.ウェブでも民主主義は機能する。 
Google が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断する上で、どのウェブ サイトの重要度が高いかを決定するために投票してくれる数百万のユーザーを頼りにしているからです。少人数の編集者が決定したり、用語の出現頻度だけを基準に決定するのではなく、PageRankという画期的な技術を使用して各ウェブ ページにランクを付けています。PageRank は、そのページにリンクしているすべてのサイトを評価して数値を割り当てます。評価の際、それらのサイトにさらにリンクしているサイトも考慮に入れます。ウェブの構造全体を分析することで、Google は、どのサイトがそのコンテンツに興味を持つユーザーから最高の情報源として "投票" されたかを判断します。この方法では、新しいサイトが増えるたびに情報ポイント、しいては票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効率が上がります。

 つまり、原則として人手を介さず、ウェブページ同士でお互いを評価し合う民主的なシステムがページランクであり、リンクが多ければページランクが高くなる(リンクの量)と同時に、さらにリンクを多く集めたページからリンクを受けても高くなる(リンクの質)ということである。

 なお、「ページランク(PageRank)」とは、「ウェブページのランク」ではなく、グーグル創業者の一人である「ラリー・ペイジ(Larry Page)が開発したランキングアルゴリズム」という意味である(そういう意味では、「ペイジランク」とするのが正しいカタカナ表記なのかもしれない)。

 ページランクの特許は、スタンフォード大学が2001年9月に取得している。といっても、ページランクそのものは、ラリー・ペイジがスタンフォード大学在学中に開発した数学アルゴリズムである。グーグルは、2011年まで独占的に利用できるライセンス契約を、スタンフォード大学と結んでいる。

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この記事の著者

アルゴリズム(アルゴリズム)

本名:石崎和男 株式会社アルゴリズム 代表取締役。福岡商工会議所、府中商工会議所(広島県)、法人会員。独自の研究と実験や検証を元にした検索エンジン対策を確立し、テンプレート販売やランクアップ・サポートなどのSEO事業、およびウェブマーケティングを展開している。運営しているSEO塾の塾生は延べ数千人、セミナー受講者も800名...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2006/09/20 13:11 https://markezine.jp/article/detail/205

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