ISAKのミッションは“チェンジメーカーを輩出すること”
2014年8月24日、長野県・軽井沢に新設の全寮制高校であるインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(以下、ISAK)が開校した。1学年の定員は約50名、そして生徒の7割は海外からの留学生が占めている。アジア太平洋地域、そしてグローバル社会のために変革を起こせるチェンジメーカーを輩出するというミッションのもとに設立された学校だ。
ISAK設立プロジェクトは2009年にスタートし、2014年7月時点でその寄付金額は約14億円にのぼる。国籍だけでなく、社会的・経済的に真の多様性を追求するために様々なバックグラウンドの生徒を集め、大きな特色として今年は全体の56%の生徒に返済不要の奨学金を出しているという。
「ISAKでは、リーダーシップとは誰か特定の人に先天的に与えられるものではなく、誰しもが繰り返し鍛錬を積むことによって身につけることができるスキルだと考えています。もちろん、地位や肩書でもありません。
身の回りで起きていることに意識を向けて、普通の人が見過ごしがちな問題に自ら気付き、それに対してどうすれば改善できるのかを多様な仲間たちと一緒に考えて、アイデアを出していく。仲間とともに小さな変化から大きな変化を起こしていくことができるリーダー、いわばチェンジメーカーを育てていくことが学校のミッションです」と、ISAK 広報マーケティングディレクターの桑田佳与子氏は語る。
Facebookで世界に向けてISAKのメッセージを伝えていく
ISAKは2012年3月下旬にFacebookページを開設した。当時、日本のFacebook月間アクティブ利用者数は1,000万人(2012年3月時点)であり、大手企業がFacebookページを開設・運用に取り組み始めた頃だ。
「新設校であるISAKに、学校のかたちがまだ何もない状況で世界中から生徒を集めてくるのは非常にチャレンジングなことでした」と桑田氏は当時を振り返る。一般的な学校では、スクールフェアに参加したり、教育系の媒体に広告を出稿して生徒募集を行っているケースが多い。また教員のネットワークで広報活動を行ったり、口コミで広がる学校の評判の影響も大きいという。
「ISAKの場合も、プロジェクト発足当初は既存の手法にならった広報・マーケティング活動を行っていました。各国の日本大使館にパンフレットを置いていただいたり、海外の支援者や関係者のコネクションを活用して、小さなコミュニティや学校にアプローチをしたり、地道に取り組んでいました。
でも、新設校であるISAKに世界中から生徒を集めるために、他の学校が行っていた既存のマーケティング手法だけでいいのかと、考えるようになりました。私自身は学校に務めた経験はないのですが、これは普通のベンチャー企業が認知度を上げることに近いのではと思いました。
国内はメディアを活用した広報活動を中心としてきましたが、海外に関しては、私たちの地道な活動でリーチできる人たちには限りがあります。Facebookには私たちのミッションやメッセージをグローバルに伝えていくことができる可能性があるのではないかと思い、まずはFacebookページの運用から始めました」(桑田氏)
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