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検索エンジンマーケティングからトータルマーケティングへ【ClickZ Live 2014 レポート】

参加者同士のネットワーキングも盛んに

 出展ブースの印象として、Yahoo! Incのネイティブ広告を推し出した大きなブースを筆頭に、日本ではまだ触れたことのない製品が多く、競合他社のSEO状況を調査や比較するツール系などが、ラインナップとして多く見受けられた。

Yahoo! Inc出展ブース

 また、出展ブースエリア内がネットワーキングスペースにもなっており、見知らぬ参加者同士やスピーカーの方など組み合わせはさまざまであったが、そこで活発に話し合いが行われていた。特に、ランチタイムやコーヒーブレークの際、ネットワーキングスペースにいると、すぐに誰かに声をかけられることが印象的だった。

 アメリカ人を中心に、ヨーロッパやアジアからの参加者が一定数見られたが、日本からは弊社を入れても、おそらく5社未満程度と、寂しい状況であった。参加者の所属組織は、セッション内で各スピーカーが挙手を促し把握していた時の様子として、代理店やマーケティングコンサルタント、広告主やツールベンダーといった順だろうか。

今、マーケターは顧客をあらためて知ることが重要

 イベント自体は冒頭でも伝えた通り、SESをリブランドしたこともあって検索領域だけでなく、さまざまなステージが用意されていた。分野としては、特にモバイルをあらためて強調していた。ROIを高めるには、オムニチャネル化した時代においてマーケティング施策もフラグメンテーションが進行している状況の中、どのような施策や戦略を生み出していけば良いのか考えるべき局面に立っていることを、ClickZ Liveの事務局側としても強く発信していると感じた。

 主力テーマでもある検索分野をフィーチャーしたSESステージでは、日本が追いついていないような先進的な内容や手法論の発表はなかった。ただ、それは決して、検索エンジンマーケティングの重要性が下がったわけではなく、消費者の活動拠点が変わってきたことに大きく起因している。そしてマルチデバイスや、アプリ内検索などのパターンが存在しているなかで、デジタルマーケターに求められる知識やスキルは、容易にキャッチアップできるものではなくなってきている。

 移り変わりの激しいこの時代に、これからのデジタルマーケターに求められる素質は、態度変容が起きている自身の大切な顧客を、今の時代に照らし合わせて再認識し、あらためて「知る」ことである。あなたには、顧客の真の姿が見えているだろうか。そして、新しいコミュニケーション手法を勉強し、吸収できる素直さだろう。決して日本が遅れているわけではない。日本市場として実行できない環境など、なかには実行を妨げる課題が存在するかもしれないが、思考レベルでは同一のレベルにあるところも非常に多い。次回の後編では、参加したセッションの具体的な内容を、いくつかテーマ別にピックアップして紹介していく。

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この記事の著者

清水 一樹(シミズ カズキ)

アタラ合同会社 執行役員シニアコンサルタント。WEBデザイナーを経て広告代理店に入社し、約8年間リスティング広告プレイヤー・マネージメント職に従事した後、2012年より現職。現在は運用型広告プレイヤーだけでなく、インハウス広告運用の支援コンサルティング、アトリビューション分析・コミュニケーション戦略を得意としている。また自社製品「glu」を軸とした、システムソリューションコンサルティングなどアタラの全事業のコンサルティングを行なっている。

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時田 浩司(トキダ コウジ)

大学在籍中にアタラ合同会社にインターンとして働き始め、2013年9月に初の新卒社員として正式に参画。 ケニアで生まれ、日本と東南アジア・アフリカを行き来して幼少期を過ごす。高校より日本に定住し、2013年に青山学院大学国際政治経済学部を卒業。アタラ合同会社では主に運用型広告のオペレーションとマーケティングに従事。

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2014/09/09 08:00 https://markezine.jp/article/detail/20802

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