Google×DMP、により実現するユーザーペルソナ分析
第三部にはイー・エージェンシーの海老澤氏が再び登壇し、Google アナリティクスとIntimate Mergerの連携による活用例を紹介した。
まず海老澤氏は「『企業もしくは特定サービスにとって重要ターゲットとなる顧客像』を推察する『ユーザーペルソナ分析』は、マーケターに活用される手法の一つだが、アクセス解析では会員登録等を行わないと充分な属性情報が利用できないため、不十分な根拠に基づいたペルソナ(仮想顧客像)が構築されているのが現状である」と強調した。

Google アナリティクスとIntimate Mergerが連携することで、Intimate Mergerが有する膨大な属性情報から作成したペルソナを使ってアクセス解析が実現できるようになるという。その様子を実際のレポート画面を通じて解説した。より具体性を持ったペルソナから導き出す解析結果は何よりも説得力が増す。


また、Googleアナリティクスのリマーケティング機能を活用することで、ペルソナに対して広告を通じてメッセージを発信することが可能となる。改めてGoogle アナリティクスがサイトの解析にとどまらず、マーケティング施策までカバーする「デジタルマーケティングプラットフォーム」に変貌していることを強調した。


Google アナリティクスとIntimate Mergerの連携についての解説の後、Google アナリティクスを大規模な企業でデジタルマーケティングプラットフォームとして活用するために必要な「Google アナリティクスプレミアム」を紹介し、プログラムは終了した。


このセミナーを通しての主要メッセージは「デジタルマーケティングプラットフォームに変貌するGoogle アナリティクスが、Intimate Mergerの連携で『属性情報』というミッシングピースを手に入れた」点と言える。属性情報は古くからマーケティング活動に使われていたが、Google アナリティクスとIntimate Mergerが新しい活用方法を切り開いていくことになるのではないだろうか。