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アトリビューションの次なる一手/検索エンジン両社のモバイル戦略【ClickZ Live 2014】

 検索領域に特化したイベントとして1999年より開催されてきたSES(Search Engine Strategies)が、今年から「ClickZ Live」にリブランドされて、トータルマーケティングに変貌を遂げてスタートした。セッション構成としては、オムニチャネル化したマーケティング施策に合わせて『ジャンル』別にタイムテーブルが区分されていた。今回は、その中でも筆者が考える、ジャンルをまたいで共通していたと考えられる「テーマ」をいくつかピックアップし、紹介したい。

アトリビューションはすでに実行フェーズに、次なる戦略へ

 アトリビューションは実行フェーズに入っている企業が多く、複数のセッションの内容は、事例を元にした傾向を紹介し、次の戦略的な思考を明示しているものばかりであった。そして、アトリビューション分析データを取り扱う上で、チームのあり方、分析結果による傾向、アトリビューション貢献モデリングを思考し、価値のあるマーケティングプランを創出していくための方法について語られてた。

『Data-Driven Marketing』ステージのセッション
「Beyond the Last Click Creating Value from Attribution Modelling」
アトリビューション分野の”Strategy Analyzer”という会社の肩書をもったスピーカーメンバーが集結

 組織論としては、初回の接触からコンバージョンに至ったラストクリックの接触まで、あらゆるメディア、コンテンツのタッチポイントがあり、それを各専門分野(リスティング広告、ソーシャル、Eメールなど)の視点からの分析を通して、統合的に指揮するメンバーを中心としたチームで構成するべきであると話していた。

 これについては、筆者の経験からも強く共感している。アトリビューション分析からの貢献度を割り出し、リアロケーション(広告予算の再配分)を実行する上で、各ポジションの現場スタッフも交えた議論をしない限りは、そのメディアの現在の実績とこれからのポテンシャルを測ることはできない。そのため、現実的なリアロケーションを実行することは難しい。

アトリビューション貢献度を考慮した、新しいリスティング広告指標の必要性

 また、これまでのアトリビューション分析結果から、検索キーワードによる各傾向が共有された。

キーワードのアシスト事例
●売上の18%は5回目以上の訪問で達成される
●売上にアシストした要素の70%は2単語ワード検索
●売上のアシストした要素の13%は4単語以上の検索
●売上の10%以上はキーワードがアシストしている(6~18%)

 上記の結果を踏まえると、あらためて、リスティング広告はラストクリックの実績を評価し、運用を実行することは非常に大事でありながらも、アトリビューション貢献度を考慮し、新しい指標をも採用しながら運用に反映していくことが重要である。

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この記事の著者

清水 一樹(シミズ カズキ)

アタラ合同会社 執行役員シニアコンサルタント。WEBデザイナーを経て広告代理店に入社し、約8年間リスティング広告プレイヤー・マネージメント職に従事した後、2012年より現職。現在は運用型広告プレイヤーだけでなく、インハウス広告運用の支援コンサルティング、アトリビューション分析・コミュニケーション戦略を得意としている。また自社製品「glu」を軸とした、システムソリューションコンサルティングなどアタラの全事業のコンサルティングを行なっている。

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MarkeZine(マーケジン)
2014/09/16 10:00 https://markezine.jp/article/detail/20867

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