SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

イベントレポート

アトリビューションの次なる一手/検索エンジン両社のモバイル戦略【ClickZ Live 2014】

Yahoo!:モバイルネイティブ広告の活用

 続いて「Redefining Mobile Advertising: How to Approach Your Mobile Strategy to Get it Right」では、モバイル広告の再定義として、ブースとしても出展していたYahoo!から、モバイルネイティブ広告を活用することで、モバイルにおけるユーザーエクスペリエンスが今後、より力を発揮することを示唆している内容であった。

PC、モバイル、タブレットの中でも、モバイルユーザーはより答えを探す傾向にある

 モバイルユーザーは、予備知識を探すことよりも、ストレートな答えを迅速に探したい傾向が強い、というYahoo!調査データを紹介しており、ユーザーインサイトを説明していた。

49%は1日に何度か異なるデバイスでビデオを見る

 また、デバイス別でビデオを何回視聴しているか?という調査データでは、スマートフォンやタブレットでのビデオ閲覧が非常に多く、さらに増加していることを強調していた。

 そこでYahoo!としては、モバイルネイティブ広告をインストリーム動画として展開した事例を紹介し、ネイティブ広告の動画を見たユーザーと、見ていないユーザーでの各項目の上昇率を紹介し、成果を上げた実績を共有していた。

インストリーム型のモバイルネイティブ広告事例
【動画を見たユーザーと見ていないユーザーを比較した結果】
●見たユーザーがブランド想起された:+114%
●認知した:+80%
●購入意向:+16%
●レコメンド:+33%
●好意をもった:+33%

 最後に、マーケティング活動を行う上で、モバイルというデバイスがユーザーに対して、情報を見る・読むだけでなく、体験させて情緒的な欲求をも満たしていく、強力なアプローチ手法である旨を締めくくりとして語っていた。

モバイルがユーザーエクスペリエンスを変えている

 GoogleとYahoo!、検索エンジンカンパニーの両社の思想は違うが、モバイルデバイスがトータルマーケティングにおいて、重要な役割を担っているとして発信していた。この流れは、海外特有の文化ではない。当然、日本市場においても、モバイルをあらためて意識しなければいけないし、クロスデバイス戦略のインフラが整ってきていることは確かだ。

”結果”を出していくチャレンジを

 いくつかのセッションに参加して感じたことは、まだまだ「アトリビューション」や「モバイルネイティブ広告」など、確立されたマーケティング施策ではないフェーズでも、実行に移し”結果”を出している企業があるということだ。

 ここでいう結果とは、失敗をしながらも、明確な目的やゴールを見据えて実行に移し、それを繰り返すことで、新しい発見から次の戦略に結びつけているということである。日本というマーケットだからこそ、実行に移せないものもあれば、実行に移すことで新しいコミュニーケーションを作り、市場を拡大できることもある。広告主、広告代理店、広告媒体社、それぞれのポジションとして、今だからこそ、”結果”を出すべくチャレンジし、まだ見ぬ顧客を発見できることを期待したい。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

清水 一樹(シミズ カズキ)

アタラ合同会社 執行役員シニアコンサルタント。WEBデザイナーを経て広告代理店に入社し、約8年間リスティング広告プレイヤー・マネージメント職に従事した後、2012年より現職。現在は運用型広告プレイヤーだけでなく、インハウス広告運用の支援コンサルティング、アトリビューション分析・コミュニケーション戦略を得意としている。また自社製品「glu」を軸とした、システムソリューションコンサルティングなどアタラの全事業のコンサルティングを行なっている。

■関連リンク
Website URL

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2014/09/16 10:00 https://markezine.jp/article/detail/20867

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング