IABヨーロッパとIHS Technologyが発表した調査レポートによると、オンラインの広告収益は2018年にはテレビを抜いて全メディア最大となる見込み。以下のグラフを見ると、テレビは微増ながら成長を続け、新聞の割合が減少しているのが見て取れる。
オンライン広告の中で、アドテクノロジーを使って広告枠の売買を行う「プログラマティック」と呼ばれる手法を用いた広告の収益は、2012年に9億8000万ユーロ。2013年には20億8000万ユーロへと111%成長を見せた。
2012年から2018年の年平均成長率の予測を見ると、ビデオ・プログラマティックが82.0%と最も高いのに対して、動画全体の成長率は38.3%。また、ディスプレイ・プログラマティックが32.8%なのに対して、ディスプレイ全体では6.9%となっており、プログラマティックが高い成長率を支えるかたちになっている。
プログラマティックな取引がディスプレイ広告全体に占める割合は、2012年が11.9%、2013年が21.3%にとどまっている。また、プログラマティックが占める割合を地域別にみると、2013年時点で、西ヨーロッパでは23.6%だが、中央・東ヨーロッパでは9.5%と地域差がある。
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