それではDACさん、よろしくお願いしまーす
というわけで、今日はDACさんにお話をおうかがいに来ました。よろしくお願いしまーす
(DACさん)こちらこそよろしくお願いします
さっそくですが、メディアレップというのは、どういう仕事なのかを教えていただけますか?
そうですねぇ。すごく端的に言ってしまえば『媒体社さんの営業を代行する仕事』ということでしょうか
サイトを運営している会社が、自社媒体について広告代理店などに行なう営業。これを代わりに行なうと
そういうことですね。そして、媒体社さんから営業代行費用をいただいているわけです
なるほど。ただ、ここで疑問なのですが、テレビや新聞といった媒体には、メディアレップというものは、存在しませんよね。なのになぜインターネットには、必要なのでしょうか?
これには、いくつか理由があるので、順番にご説明していきますね。まず、広告代理店さんの立場から見ると、あまりにも媒体の数が多いからですね。現在、弊社と取引が発生している会社の数は、だいたい500社になります。これに、登録されているだけのものを加えると1000社近くになるんです
1000社!
つまり、テレビや新聞といったメディアであれば、その数はそれほど多くないので広告代理店でもその概況を把握しやすい。しかし、インターネットの場合は、次々と媒体が生まれるから、その概況を整理してくれる専門機関が必要――こういうわけですか?
そういうことです。ちなみに、さきほど登録している媒体社が1000と言いましたが、当然のことながら、各社が持っている広告枠はひとつではありませんよね
そうですね。複数のサイトを運営しているところもあるし、ひとつのサイトの中にも、広告の枠はいくつもありますから
ええ。それで、そういった広告の枠を我々は『メニュー』と呼んでいますが、これがだいたい2007年の8月時点で、9500くらいあります。また、やっかいなことに、このメニューが1年の間に、だいたい3分の1くらい変更になるんですよ
値段が変わったり、その枠そのものがなくなったりするわけですね
それを逐一把握するのは、たしかに大変ですなぁ
テレビや新聞などは、この料金改定がだいたい半年或いは年に一度と決まっているんですが、インターネットの場合はそうもいかない。それで、私たちは3ヶ月に一度、そのサイトがまだちゃんと運営されているか。料金が改定されていないかといった調査を行ない、その詳細を媒体資料という形にまとめているわけです。ちなみにこれがその媒体資料です(といって500ページにも及ぶ分厚い資料を手渡すDさん)
おぉ。すんごく分厚い! なるほどぉ。こうやって、サイトの特徴から広告の料金まで事細かく整理した資料があれば、どこに広告を出せばいいのか、わかりやすいですなぁ
広告代理店の側から見れば、たくさんあるサイトの整理役として、メディアレップという存在が必要なわけですね
そういうことですね。では次は、媒体社さんから見た必要性についてご説明しますね