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ユニクロはなぜ「カテゴリ検索」をなくしたのか リニューアルしたスマホECサイトをチェック

 各社「正解」を模索中のスマホECサイト。先駆者のサイトを例に、スマホECのユーザビリティを追究します。今回は、リニューアルされたユニクロさんを取り上げます。

リニューアルしたユニクロのスマホECサイトをチェック!

 最近、ユニクロのスマホECサイトがリニューアルしました。

 ユニクロは、スマホに限らずWeb全般で革新的なUXを実現しています。Web表現のオリジナリティを追究しつつ、ユーザーに新しい導線を提案しています。

 誰にでも使いやすく便利で、なおかつ、デザインが洗練されている。ユニクロのブランド意義にも通じる考えが背景にあります。デザインの細かいこだわりも見逃せません。

カテゴリー検索がない!新しいスマホサイトのTOP画面の構成

 一般的にアパレルECサイトではTOP画面に「トップス」「パンツ」「バッグ」「シューズ」「アクセサリー」等の大分類があり、そこから「トップス」を選択し、「Tシャツ」「シャツ」「ニット」というように小分類へ進みます。ZOZOTOWNなどでも採用されているので、ユーザーも迷わず使いこなすことができる導線であるはずです。

 しかし、ユニクロのスマホサイトTOPには「カテゴリー検索」がありません。これはどのような狙いなのでしょうか。

 ユニクロTOPでは、モデルが商品を着ている写真がパネル風に表示されています。ユニクロの商品を着ていることが恰好いい(おしゃれに見える)と思わせるイメージを前面に打ち出し、商品に強く惹かれてから階層を掘り下げることを狙っているように見えます。

 つまり、ユーザーが自身の欲求からカテゴリーを掘り下げるのではなく、「この商品って、格好いいな!」と思わせることを優先したデザイニングだと考えられます。

 ユニクロのTOP画面で提供されている「アウター」のメニューは、メンズもレディースも交ざって表示。TOPページ上ではメンズのみの「アウター」は絞り込むことはできませんが、不便さはまったく感じません。むしろ、そこにこのサイトの狙いがあるように思います。

 なぜ不便さを感じないかと言えば、スライド画像の大きさとデザイニングのよさだろうと考えます。通常、例えば楽天のスマホサイトTOPにあるように、商品を横スライドで見せる場合、小さな画像をちょこちょこと動かします。

 しかし、ユニクロの場合はまったく違って、商品の世界観が惜しみなく伝わるような大きな写真を上部に配置、下部の固定位置に商品名と説明文、価格が入ります。赤い矢印が固定されているのも秀逸なデザイニングですね。

 スマホECサイトでは、感覚的に操作できることが重要です。ユニクロのスマホECサイトでは、それを追究していることがよく伝わってきます。(続きはECzineで

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この記事の著者

株式会社モバイルコマース 新規事業部部長 中村 潤平(ナカムラ ジュンペイ)

法政大卒業後、2005年株式会社インデックス入社。3キャリア公式モバイルサイト企画・運営、モバイルソリューション提案などのモバイル事業に関わった後、2009年株式会社モバイルコマース入社。スマートフォンサイトのコンサルティング業務、スマートフォンサイト公式化、スマートフォン変換ツール営業・企画など、スマートフォンを中心としたモバイル事業の営業・企画・コンサルティングに従事。最近はスマホを使って売上UPすることを目的としたスマホ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/12/07 14:00 https://markezine.jp/article/detail/21225

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