ソニーのFIFAプロジェクトにおけるコンテンツマーケティング
ワールドカップの盛り上がりから4か月。日本代表は、残念な結果になりましたが、渋谷はカオスだったと聞きました。私自身はラッキーなことに、ワールドカップの期間中はブラジルのリオに滞在したので、渋谷での盛り上がりは後で知ったのですが…。
なぜ、ワールドカップ期間のブラジルに滞在する機会を得たかというと、FIFAのオフィシャルスポンサーであるソニーにおいて、3年間ワールドカップのプロジェクトにプロジェクトメンバーとして関わることができたためです(業務委託の立場ではありましたが)。グローバルを対象とした大きなプロジェクトであり、様々なデジタルマーケティング施策を行いました。
ソニーのFIFAプロジェクトにおけるデジタルマーケティングの目的は、一言で言うと「サッカーファンをソニーファンに変える」ということでした。別の言葉で置き換えると、サッカーファンにソニーらしいユーザー体験を提供することによって、ソニーファンになってもらう活動であったと言えます。それを実現するためにOne Stadiumというコンセプトの元、様々なコンテンツを提供しました。
本コラムでは、5回にわたってソニーがFIFAワールドカッププロジェクトにおいて、どんなコンテンツを提供したのかだけでなく、どういう発想で企画を考えたのか、どのように実現したのか、といった点について紹介していきます。
本コラムを通じて、みなさまがコンテンツマーケティングを身近に感じるきっかけとなり、最終的に、よしコンテンツマーケティングをやってみよう!もしくは見直してみよう! と思ってもらうことを、この連載のゴールとしたいと思います。
コンテンツマーケティングとは?
さて、ここまで、説明なしにコンテンツマーケティングという言葉を使いましたが、読者のみなさんはどのように、コンテンツマーケティングという言葉を捉えているでしょうか。私自身は、1年ほど前からコンテンツマーケティングという言葉を聞くようになりました。
グーグルトレンドで「コンテンツマーケティング」というワードの検索トレンドを見てみると、2012年ぐらいから出現し2014になって急増しているので、私が知ったのは、ちょっと遅かったのかもしれません。
ただ、正直にいうと、記事を漁っても人の話を聞いたりしても、これまでのSEO対策となにが違うのか、なにが新しいのか、その価値をよく理解できずにいました。同じように感じている読者がいるかもしれませんので、私が理解したコンテンツマーケティングと、その価値を説明したいと思います。
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