ヤフーは、IoT事業者の開発を支援するプラットフォームサービスの提供を来春より開始する。
昨今、自動車、テレビや冷蔵庫などの家電製品、電化製品に限らず、さまざまなモノ(製品)とインターネットをつなげて、新しいサービスや価値を創出するIoT(Internet of Things)分野に注目が集まっている。2020年には世界のIoT市場規模は約350兆円に拡大し、対応する端末は300億デバイスにもなると予測されている。しかしながら、IoT製品を生み出すには、ウェブサービスの開発や連携、サーバー構築や運用など、ハードウェア開発以外の多様な開発技術が必要となり、スムーズな製品開発や新規事業者の参入に障壁となっている。
同プラットフォームでは、主にIoT製品のハードウェア事業者に向けて、製品とウェブサービスの連携をしやすくなるように、さまざまなサービスやAPIを公開していく。これによって、大手メーカーからスタートアップ企業まで、多くの事業者の製品開発や新規参入を支援する。また公開するAPIは、ヤフーの各種サービスだけでなく、国内外の多くのインターネット事業者からも協力を募り、オープンにインターネットにつながる製品とサービスが集まるプラットフォームを目指す。
さらに、ワイモバイルとも連携し、同プラットフォームを活用したIoT製品のワイモバイルショップでの販売や、ワイモバイルのネットワークを使ってIoT製品をインターネットに接続しやすくするなど、開発面以外でも事業者をサポートできる仕組みを提供していく。
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