検索という行為が日常的に行われるようになった今でも、Facebookの検索機能については、非常に限定した情報しか検索できないことから、不便さを訴えるユーザーが多かった。Facebookはそうしたフィードバックをもとに、その検索機能である「グラフ検索(Graph Search)」の機能を更新し、ユーザーやFacebookページを探すだけでなく、より詳細な投稿内容について検索可能になったと発表した。対象となるのは、写真、投稿、動画、リンクなど、検索キーワードに関連するもの。
検索する際には「キャロライン 結婚式」「クッキーのレシピ リサ」「アイスバケツチャレンジ」といったキーワードを使うことができる。ただし、検索結果はパーソナライズされ、自分の投稿、自分に対してシェアされたものだけ検索することができる。投稿の公開設定を「自分のみ」とした場合、ほかのユーザーは検索できない。「友達」とした場合は、そのユーザーの友達だけが検索できる。また、「公開」とした場合は誰でも検索可能となる。
自分の投稿、チェックイン、写真(自分がタグ付けされた写真を含む)については「アクティビティログ」で検索し、公開範囲も確認・変更できる。プロフィールの公開設定は「基本設定」で各項目の設定を確認・変更できる。
Facebookのヘルプによると、タイムラインで非表示にした内容でも、ニュースフィードや検索など、Facebookの他の場所に表示されることがある(写真や投稿を他のユーザーとシェアしている場合など)という。検索で他の人に表示されるコンテンツを管理するには、写真や投稿の共有範囲を変更するか、写真や投稿をFacebookから削除することとしており、他のユーザーの投稿に自分が掲載され、検索で表示されたくない場合は、そのユーザーに削除を依頼できるとしている。この新しい検索機能は米国で公開を開始し、Facebookのデスクトップ版とiPhone向けFacebookアプリで利用可能となる。
今回の機能更新について、アイレップ SEM総合研究所 所長の渡辺隆広氏は、自身のブログ「SEMリサーチ」の9日のエントリで、Facebookのこれまでの検索機能の変遷も含めて解説。GoogleやBingの検索サービスのように、ひとつの検索窓でなんでも検索にできるようになっていない点についても触れている。参照されたい。
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