大日本印刷は、1月7日より、中国での事業展開を検討している日本企業を対象に、インターネットを通じた中国での自社商品のサンプル配布やアンケート調査、市場分析などを行うテストマーケティング支援サービスを開始した。
具体的には、商品サンプルのモニターとして中国の生活者をインターネットで募集し、サンプルを配布する。その評価などをインターネットで収集することにより、中国での事業展開の可能性を判断するうえで有益なマーケティングリサーチ情報を提供する。
中国で商品販売などの新規事業を行う際、テストマーケティングとして、インターネットで応募した現地の生活者に商品サンプルなどを配布し、その商品や企業イメージなどへの反応や評価を集めたいというニーズがある。しかし中国でこうしたサービスを行っている企業は少なく、また中国で企業や個人がIPアドレスを取得するには、営利・非営利目的に関わらずICP(Internet Contents Provider)ライセンスを取得する必要があるため、容易にリサーチ活動などを行うことができないという課題があった。このような背景から、中国でECサイトなどを展開している恒川システムと共同で、日本企業向けに中国におけるテストマーケティング支援サービスを開始するに至った。
ICPライセンス:情報統制のために2005年2月から実施されている中国語インターネットサイトの管理制度
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