「ずっと見たいメディア」を目指して
― 最後に、これからの展望について。
石田 2014年はAntennaにとって急成長の年でした。ユーザーも現在では400万ユーザーを超えています。大々的にプロモーションを行う一方で、Antennaの中のコンテンツの「編成力」も進化してきました。例えば、朝アプリを開いたときとお昼に開いたときで、出ている記事が違う。そういう「編成」の概念を入れて、ユーザーが十人十色の趣味嗜好を持っていても適応できるような、皆さんが心地よいと思ってもらえるコンテンツをしっかりお届けしています。
Antennaは公式提携メディアからコンテンツを預かり、ユーザーに届けるプラットフォームですが、今まで以上に出会いや気づきをお伝えできるようにしていきたい。オンライン上の行動をもとにセグメントすることで情報が集約されていくのは便利でいいこと。でも、僕はサッカーが好きなんですが、サッカーの情報だけ見せられても困ってしまう(笑)。どこに行けばおいしいものが食べられるのかというのは、サッカー好きでも知りたい情報だと思うんです。Antennaも「みんなが知っておきたいこと」プラス、一人ひとりの「特にこれが好き」というものもお届けする。この両軸がないと、ずっと見たいメディアにはなれないんじゃないかなと。
― 「ずっと見たいメディアになる」というのは、すごいテーマですね。
石田 一番目指していきたいところですね。夜、家に帰って「疲れた~」ってソファに座って、テレビをつけながら何となくながらスマホをしてる時間ってあると思うんですよね。SNSをチェックし終えて、「そろそろ寝ようかな。もうちょっと何かしたいけどやることないな。Antennaでも見とくか」っていうぐらい(笑)。それくらい生活に根づいてくれるとうれしいなと。
― 情報がほしいわけじゃない、いい気分で寝たい。そういうときに見るメディアというのは最強だと思います。
石田 Antennaはテレビ・ラジオ・雑誌・Webメディアなど350社以上と契約をしていて、1日に1000記事以上が更新されています。Antennaはリラックスしたタイミングで、生活を楽しくするメディアという位置づけでコンテンツを提供したいし、まったくAntennaのことを知らない人にも広告を通してそれを伝えていきたいですね。
角谷 今のお話は「ユーザー目線」というところにつながると思うのですが、それを考えるときに重要なのはシーンやシチュエーション。それを技術やデータを使って体現していきたいと思っています。マイクロアドが持っているCookieのデータ、AdNearが持っているジオのデータ、さらに提携しているCCCのリアルな購買データがあるので、そこにタイムラインを引けばシーンとシチュエーションがより明確化してくる。以前、石田さんから「AdNearってオフラインとオンラインのハイブリッドだよね」という言葉をいただいたので、そこを目指していきたいと思っています。
猪谷 AdNearとしては、プロファイリングのやり方や広告の運用をさらに日本市場に合わせていくことが一番のテーマ。今後はDMPを含めてさまざまなサービスと接続していきますが、予定調和のものばかり提案するようにならないようにしたい。空気を読むのはいいんですが、あまりにも読みすぎて驚きがなくなってしまうのも良くないので、逆にデータ分析することでサプライズも提案できるようにしたいですね。
― 3社違う立場から、これからの広告、アドテクノロジーについて語っていただきました。今日は本当にありがとうございました。
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