ビデオリサーチは2月26日、関東・関西・名古屋の3地区の各民放5局を対象にした2014年の年間(1月~12月)テレビCM出稿動向を発表した。タレント別に出演しているテレビCMの出稿秒数を見ると、3地区とも上位4名が同じ顔ぶれに。トップは「上戸 彩」でソフトバンクモバイルのCMが大きく寄与した結果となった。「堺 雅人」「松岡修造」「西島秀俊」は前年から順位を大きく上げ、トップ5にランクイン。
タレント別テレビCM出稿量上位20人における「上戸 彩」のランク推移を3地区で見ると、10年もの間、安定して上位に(2010年以降は1位または2位)ランクインしている。連続ドラマに主演しはじめたのが2003年頃からで、20位内にランクインしはじめた時期と重なり、その後、上位タレントの常連となっている。 また、カレンダーが大ヒット中の「松岡修造」は2012年以降、上位20位内にランクイン。トップ5に入ったのは2014年が初めて。「堺 雅人」「西島秀俊」は各々連続ドラマ出演によってブレイクし、それに呼応してCM出演が増え、2014年にトップ5内にいきなり初ランクインしている。
2014年の年間テレビCM出稿量の推移(テレビ局広報CMを除く民放5局合計)を見ると、昨年と比べて3地区共にスポットCMがわずかに減少し、番組CMが微増。3地区の総出稿量は横ばいとなった。各地区ともに5月~8月頃に増加傾向となっているが9月以降はいずれも減少している。
商品種類別の年間CM総出稿量の1位は、関東地区ではオンラインゲーム、法律事務所を含む「他のサービス」が1位。関西地区では携帯キャリア会社を含む「郵便・電信・電話」、名古屋地区では不動産会社を含む「住宅・建材総合」が前年とおなじく1位になった。
地区別にみると、関東地区ではサントリー ザ・プレミアムモルツ、キリン 一番搾りの出稿を含む「ビール・発泡酒・ビールテイスト飲料」が109.3%と最も増加。関西地区は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを含む「スポーツ・娯楽場」が110%以上増加、名古屋地区は、富山常備薬グループ キミエホワイトやタケダ アリナミンEXプラスを含む「保健薬」が110%以上増加している。
【調査概要】
株式会社ビデオリサーチが、関東・関西・名古屋の3地区の各民放5局を対象に、2014年の年間(1月~12月)テレビCM出稿動向をまとめた。この調査は、ビデオリサーチのグループ会社である株式会社ビデオリサーチコムハウスが、上記3地区で独自の広告統計システムによりテレビ広告データの収集を行なっているもの。
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