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「Eコマース市場に新たな旋風を」

2007/12/05 09:00

2011年には6兆円規模に達すると予想されるEC市場。この市場に旋風を巻き起こそうとしているのが、ECサイト構築システム「EC-CUBE」の開発元である、株式会社ロックオンだ。「EC-CUBE]は無料でダウンロードできるオープンソースのツールで、誰でもすぐにECサイトが立ち上げ可能。6年の月日を経て生まれた「無料ECサイト構築ツール」の狙いとビジネスモデルについて、話を聞いた。

無料ECサイト構築ツールが生まれた背景

『EC-CUBE』を普及させることで
もっと面白いECサイトを増やしたい
と語る岩田氏

 「従来のECサイトというのは、それを手がけてみようと思う人にとって、二極化した選択肢しかありませんでした。一つはまず『ASP型』です。これはECサイト専門業者があらかじめ用意したサイトを利用するもので、手軽に低コストで始められる代わりに、機能やデザインのカスタマイズはほとんどできず、ECサイト毎の独自性が出せないという難点があります。もう一方は『開発型』。つまり一から自分でサイトを開発する方法ですが、これだと好みのサイトができあがる代わりに、専門知識が必要だったり開発の時間やコストがかかります。このため個人などの多くは、お仕着せのASP型で不自由を強いられ、一方企業もサイトの構築・運用コストに悩むという両極化が続いていたのです。『EC-CUBE』は、まさにこれらの2つの手法のメリットを活かして、デメリットを無くすことを目的として、開発された製品です」と株式会社ロックオン 代表取締役の岩田進氏は語る。

ASP型、開発型がそれぞれ手が届かない市場を狙う

 この「EC-CUBE」には、ちょっと見ただけでも興味をそそられるユニークな特長がいくつもあるが、中でも注目したいのは、ツール自体が「オープンソースの無料ソフト」であるということだ。

 「製品の原価は、開発コスト、製造コスト、流通コスト、プロモーションコストが大きいです。オープンソースとすることで、優秀なエンジニアの方に無償で開発に参加していただけますし、製造は、ソフトウェアですので複製にコストはほとんどかかりません。流通も、インターネットでダウンロードが基本ですので、ほとんどコストがかかりませんし、良い製品であればブログなどのクチコミを期待できますので、プロモーションにもほとんどコストがかかりません。もちろん、全くゼロにすることはできませんが、普及が進めば、株式会社ロックオンが負担する原価率は、ゼロに近づくことになります。だったら、オープンソースは成立するだろう。と考えたわけです」

 

参考情報:株式会社ロックオン、12月4日に『EC-CUBE Ver.2.0』の正式版をリリース。ダウンロードはこちらからどうぞ!

 

『EC-CUBE』のビジネスモデル

なるほど。しかしそれは、いささか話ができすぎではないか?ビジネスである以上、どこかで収益を得なければモデルが成り立たない。その辺はどうなっているのだろうか。


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