「ECサイトは運用を開始してから、さまざまなニーズが生まれてくるんですね。配布可能な汎用ソフトウェアであれば、今後もEC-CUBEのバージョンアップで無償提供していくことになりますが、配布できないサービスに対してのニーズも多くあります。例えば、クレジットカード決済なんかがそうですよね。こうしたECサイトのオーナーにとって、必要なサービスを提供するといったことも考えられると思います。オープンソースなので、強制することはできませんが、もし、EC-CUBEを利用いただくサイトの0.1%でもこうしたサービスを利用いただければ、EC-CUBEば広く普及することによって、ビジネスとして成立すると考えています 」
このインテグレートパートナー企業には、パートナーシップ会費なども要求されない。あくまで実務発生に伴うフィーしか払う義務がないのだという。
「もともと『EC-CUBE』の開発動機には、上でもお話ししたようなわが国のECサイト環境の二極化を何とかしたいという考えがありました。でも、考えて欲しいんです。ECサイトも、実店舗も本質は同じだと思うんですね。そこで提供するべきものは、自動販売機のようにモノだけではなく、店員の対応から、企業のブランド体験などを含めた、サービスだと思うんです。そうであれば、ASP型のように、簡単・低価格で、開発型のように、柔軟。そんなECサイト構築手法のニーズがあるんじゃないだろうか。そして、こうした理念が認められれば、ビジネスとして成立するんじゃないか。という私たちの試みでもあるんです」
参考情報:株式会社ロックオン、12月4日に『EC-CUBE Ver.2.0』の正式版をリリース。ダウンロードはこちらからどうぞ!